■ 7/8(日) ③なんだ? 「討論型世論調査」」って……
夕食のとき、「バンキシャ」を見ていたら、あれ、「討論型世論調査」をやるんだって?
こりゃまた突然。
なんで突然? と考えれば、毎週金曜日にあれだけの人間が集まるようになった反原発デモのせいだとしか考えられない。
たぶん、野田首相以下民主党の政治家もブレーンも、そしてなんといっても官僚たちが、初めて目にする大規模デモにちょっとビビったんだろうと思う。
「このままじゃまずいですよ」
と。
しかしこれは、完全な“ガス抜き”を狙っていると考えた方がいいだろうと思う。
国民を討論させて、あわよくば納得させ、できれば沈黙させ、たとえ専門家の方が沈黙せざるをえなくなっても、それによってデモ参加者や全国のデモ支持者の鬱積した不満を吐き出すことができると。
いかにも東大を出て、世間のなんたるかを知らない超エリート(なんども言うけど、頭が良すぎると、どんどんバカに近づくと思ってる)の考えそうなこと。
国家官僚が考えることって、どうしてお粗末なんだろう。
これをやると国民にウケがいいんじゃないかというアプローチ方法は、たいてい失笑を買って終わっていることに、たぶん気づいてないんだろうなあ。
そんなにバカじゃないって。国民は。
とりわけこの原発メルトダウン事件は、電力会社の労働組合とか、電力会社からお金をいただいている下請け、孫請けの会社の人間やその家族が賛成しているぐらいで、大多数の国民は原発がなくてもやっていける社会を欲していると思う。
実は官僚もそこには気づいているけど、それをやってしまうと原発ムラで甘い汁を吸えなくなってしまうから、国民投票をやれという意見は聞いてないふりをしてきた。
しかしこのデモが(しかし主催者発表20万人、警視庁発表2万人ってのは、全共闘からずっと変わってない数字だなあ(-◇ー;)いつ発火して、
「原発問題なんか難しくてわかんないけど、面白いから機動隊に石投げてやれ」
って僕みたいな奴らが(^◇^;)便乗して騒ぎ始めたら止めようがないという、世界の支配層に共通した恐怖感を抱き始めたのは確実だと思う。
それまでおとなしくて御しやすいと思っていた国民が、たとえいまは一部であろうとも、確実に導火線にまで火が付いたことは明らかだからだ。
だからこそこんな急に「討論型世論調査」なんてものを持ち出してきた。
まっこと、姑息であり滑稽だと思う。