✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 7/7(土) ⑧雑感(3)

もう5時だ……

資料本はまあまあ読めたけど、原稿の執筆はゼロ。

いかんな。これから軽く夕ご飯を食べて休憩したら、1ページでも前進しなくちゃ。

 

さてさっきの続きだけど、

では国家官僚を弱らせるためには、まずその匿名性を暴くことがもっとも手っ取り早い。

今回の原発メルトダウン事件でも、追求されているのはまず東電、そして当時の管政権であるが、経済産業省の人間はたまにチラッと名前が出るだけで退職金をもらって天下りするか、原発にたずさわった責任者を他の部署に人事異動してしまって、

「前任者がいないからわからない」

という状況を早く作り出そうとしている状態。

国家官僚はまだ誰も責任をとっていないのだ。

 

自分たちから世論の目をそらせるために、彼らは東電以外に菅直人の失政を追及しはじめた。

大マスコミ各社も官僚の意をくんで管叩きに一枚乗った。

しかし大マスコミ以外の僕の知り合いの中堅マスコミの編集者や記者クラス、フリーライター、ジャーリストの中には、

菅直人の嫉妬深さ、いらいら短気なところ、政権を維持するために言ってることがころころ変わっても恥じない節操の無さは好きになれないが、じゃあ菅直人じゃなかったら、浜岡原発を止められたか」

と言う人間の方が多い。

 

確かにそれはそうで、もし当時首相で、浜岡原発をとりあえず止めるという決断を下したのは、菅直人以外だと、社民党共産党、そして自民党の良識派(我がchigasakiの誇る――って僕はもうtujidou住民なんだけど (-ω-;)――河野太郎氏とか)をのぞけば、みんなの党渡辺喜美氏など数えるほどしかいなかっただろう。

 

その辺りを、原発反対を主張し続けている人間の側もけっこうよく覚えていて、

「現地視察など、結果的に現場の動きを止めてしまったのは悪いが、前代未聞の大事故に直面した首相としては、よくやった。とりわけ東電に乗り込んで怒鳴りつけたのは少しだけど溜飲が下がった」

一定の評価はしているである。

だから、国家官僚(この場合経産省)の組織ぐるみの責任転嫁は、過去のようにはうまく行っていないのは明らかに思われる。

 

今回事故調査委員会の報告書にしても、東電や官僚に肉薄はしているけれども、歴代の経産相の原発推進者の名前は誰一人明らかになっていない。

 

もしここで、福島原発メルトダウン事件当時の経産省のトップが誰で、実際の統括者は誰で、その前は誰で、その前は誰で……とすべて顔写真と名前入りで発表したとしたら、これは経産省だけでなく、すべての官僚グループに大打撃となることは間違いない。