✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■12/24(月) 年内最終日の図書館へ。

恥ずかしながらこの年になってまだArthur Koestlerの本を読んだことがない。

だからホロンなんて言われても、ちんぷんかんぷん。

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ちくま学芸文庫から本が出たことは知っていたが、そのまま忘れてしまって20年……なにしろ当時は編集者としていちばん忙しい時代だったからして(その後はどんどんご隠居へと。自主隠居。人生途中破棄とも)。

 

ところがある映画でふと、

(あ! これ買うつもりだったんだ) 

と思いだし、さっそくアマゾンを見てみたところ、すでに中古本しかなく、しかも一番安くても8000円弱するじゃないか!

なんたる暴利。

『大言海』だって、5000円もあれば買えるというのに、高いものとなると1万5000円の値をつけている。

 

だいたいこういうことをやるのは古書店関係の人間が多くて、将来の値上がりを見越して、複数買い求めては倉庫に長期間保存しているのだ。

日本史関係の本がかなり早く売り切れてしまうのは、日本史の資料本がいずれ高値で売れるだろうと見ているからで、一種の相場師のような人間たちである。

 

まあそれはいいとして、自分の専門でもない分野の本を8000円も出して買うつもりはないから、図書館で検索してみると、あったあった。さすがはchigasaki市立図書館。

年末年始に読もうかなと思って、何気なく図書館のカレンダーを見てみると、げげげ、年内の貸し出しは今日までぢゃないか。

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というわけで急きょバスに飛び乗ってchigasaki駅まで。なにしろここからだと1時間に1本しかないから大慌てだった。

駅の構内はクリスマスイヴでお出かけする様子の若い女性の着飾った姿が。図書館方向に歩いている人間なんてほとんどいやしない。

 

無事ケストラーの『機械の中の幽霊』を借りることができた。

その他、村上春樹氏訳の『さよなら、愛しい人』(レイモンド・チャンドラー)など欧米文学のコーナーから5冊ほど。

清水俊二氏訳の『さらば愛しき人よ』を読んで感動したのは何十年前だったろう。それこそすっかり忘れていたが、村上氏がどのように料理しているか読むのが楽しみ。

もう、職業上いたしかたなく読む資料本に飽き飽きしているせいか、時々、本来好きな欧米文学への欲求がこうやって爆発する。

 

嗚呼、大学の文学部と法学部に受かったとき、死んだ父の、

「文学部なんか入ってもメシなんか食えない」

という言葉を鵜呑みにして、うんわかったと法学部を選んだのが人生の大きな選択ミスだった。

たぶん、どんな会社に入ろうとも、今のような貧乏&自由気ままな暮らしを始めていただろうから、どっちだって良かったのだ。好きな方を選んでいれば。

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そんなことを思いながら、久しぶりに「Pain de Nanosh」にてオニオンブレッドとフランスパンを1本買い(僕は評判ほど旨いとは思わないのだが)、下車したところでランチを食す。

節“白砂糖”が挫折してしまったのは、その店のランチにデザートがついているせい。しまったと思ったけど、ランチ代を払って甘い物をいらないというわけには行かない。男がすたる。

ので(ちょっとカウントを間違ってたけど)、白砂糖の大量摂取3日目となってしまった。

 

帰宅して驚いたのは、ずっと忘れていた足のスネや指が攣ったこと。

これは間違いなく砂糖のせい……いろんなブログに書いてあったのを見たことがあるが、足の痙攣、顔の脂漏性皮膚炎、便秘など、砂糖の摂取によってもたらされるのは体に悪いことばかり。

やはり10日節砂糖したら(多くの食材に使われているから、完全に断つことはほぼ不可能)、3日は長過ぎる。2日間の砂糖摂取可という目標を立てることにしよう。

夕食前、少し文章を書いて、バイト仕事をする。

今日もあっという間の一日。

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