■ 12/1(土) 朝から不愉快な更新で恐縮です(2)
若いときは熱気にあふれ、闘うタイプの性質だったこの僕が、元妻との争いに負け、白旗を上げて、結局家を出ることになった。
息子に「ごめんな」と謝りに行くと、
「しょうがないよ。お父さんがいればずっとケンカは続くから」
と覚めた声が帰って来た。すでに大学受験の2年前のこと。よくも耐え抜いて勉強に打ち込み、現役で合格できたものだと感心する。
娘はその後数年間荒れた。
母親が父親を追い出したという思いで、母親の言うことすべてに逆らった。
「いつかみんな離れていくよ」
と僕は言っていたが、まさにそうなりつつある。
僕が出た後、息子は友だちの家を渡り歩き、今ではそこで暮らして大学に通っている。
その友人とネパールでボランティア活動をするようになっていたから、都合もよかったんだろう。
間違いなく、娘もそう遠くないうちに家を出ると思う。
しかしそれでも元妻は気がつかないだろう。ただひたすら自己憐憫をして、ますます酒乱の度が進むと予想している。
しかし究極の選択というやつだな。
「酒豪だが酒乱ではない人間と、酒豪ではないが酒乱の人間と、どちらか選べと言われたら、あなたはどちらにするでしょう?」