✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

専門出版社全盛の時代がやって来る!(2)

YouTubeの広告は長所でもあり欠点でもあり。

何かを簡単に調べるのだったら、わかりやすさも含めて、YouTubeというのはやはり便利であり、電子書籍があしもとにも及ばない利点が数々そろっている。

けれどもそこには、どうしても時間的制限があるし、長時間の動画に読者がどこまで我慢してついてきてくれるかどうかという問題がある。よほど知りたい問題だったらともかく、視聴者(ユーザー)を飽きさせないためには、見た目の工夫、つまり動画としての魅力が必要となってくるに違いないが、人気のある番組であっても、使っている題材は、本人が登場するかどうか、表やグラフ、記事のポイントを文字に起こしたものをつけるかどうかあたりがせいぜいであり、

「こ、これは綺麗だ!」

という素晴らしい動画を作成するには、どうしてもプロの力と多額の資金力が必要となってくる。

そりゃあ個人が作る動画と、プロが高額な報酬を得ながら長時間かけて作るCMなどとでは、最初から勝負はみえている。

CMの場合など、プロのカメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、ナレーター、 音声さん、監督、助監督、シナリオライター、ロケ地の確保、BGMなどなど、ヘタな映画なんか真っ青になるぐらいの人材を投入して作り上げるんだから、そりゃあ雲泥の差があってもしかたがない。

 

だから個人や仲間で作る動画というのは、いかにそのコンテンツに興味を持ってもらえるかどうかにすべてがかかっているのだが、「人気のある番組は、すぐに大勢に真似される」という根幹を揺るがすもんだいだって横たわっているのだ。

 

例えばだが、「僕はYouTubeで月収何百万円を達成した!」なんて動画は、今ではもう腐るほど存在しているけれども、視聴者にしてみれば、自分がわかりやすいと思うユーチューバーの作ったシリーズをひとつ決めて読破ならぬ視聴破すれば、その問題についてはもう終わってしまうのだ。

 

僕もときどき癒やしのために見るけれども、動物のハプニング動画など、もう番組が乱立しているから、シリーズで見ようなんて気にもならない。

たまたま出てきた動画をいくつか見て

「うわー、可愛いなー。俺も飼いたいな、コツメカワウソ

「どひゃー、どうしてパンダっていくら見ても飽きないんだろ」

と心をぱふぱふさせれば、当分見なくたってかまわないのである。

 

しかもYouTubeを始めて、それを収益化するには、アフィリエイト(広告)をクリックしてもらうとかがメインとなるから、

YouTubeをやるのはあくまで自分が面白いと思ったことをみんなに知ってもらいたいからであって、企業がモノを売る手助けなんかしたくない」

と考えているユーチューバーだって意外と多いのである。

だって自分がテーマにしている問題とはまったく別に、なんだかわけのわからないサプリだの美容商品だのといったものが自分の動画内に勝手に流れるんだから、そういうのがイヤだという人間は確かにいるだろうと思って間違いない。

 

もちろん

「それじゃあ商売をしちゃいけないってことか?」

と反論するユーチューバーもいるだろうが、例えば自分が料理が大好き人間だとして、

「これは最高に旨かったからみんなにも教えてあげたい」

という純粋な気持ちで作った動画内に、軽い気持ちで

「ちょっとでもお小遣いになったら嬉しいな」

てぐらいに考えてアフィリエイトの設定をしたら、自分は

「このジューサーだけは使っちゃだめだ。後始末がすんげえ大変なんだから」

と思っているた商品なんかが勝手に流れて来ちゃったら、そりゃああんまり気分のいいもんじゃないだろう。

まあ、そんな偶然はあまり無いとは思うけれども。

それでも自分が想像すらしていなかった商品が、ネットの広告会社の使用しているプログラムに引っかかったのかわからないというのはあんまり気持ちのいいもんじゃない。

「この納豆パスタはちょっと今までにはなかった韓国風パスタなのだ」(そんなのあるか?😓)

と思って自作の料理をアップしたら、そこに

「これがインスタント!? 常識をくつがえしたインスタント・生パスタ。長時間茹でて、フライパンでソース&具をからめるより旨い!」

なんて商品広告がドドーンと流れたりしたら、

(て、てめえ……)

とクビを絞めたくなってもおかしくはない(やっぱおかしいか😅)。

 

するとユーチューバーとして妥協もできる範囲としたら、自分の書いた本や自作した商品など売りたいモノの宣伝なんてところじゃないだろうか。

これは、なにが飛び出して来るか自分でもわからないびっくり箱広告を、「人まかせ」にするのとは一線を画していると言っていい。

これは同じ広告でも、自分が育て上げたクリエイティブな「作品」なのであるから。