✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■2/20(水) 暗澹たる(?)マスコミの前途。

不況に弱いのは、実はマスコミに分類されるすべての会社において。

一見華々しいから端から見るとなんの心配もなさそうだが、少なくとも、テレビ、新聞、出版においては、大きな組織こそ不況に見舞われていて、それぞれ本業で生き残っているところは無い、ゼロだという。

 

これは新聞記者の友人と、テレビ会社に入っている弟から聞いた話だから、たぶん間違いないだろうと思う。

 

じゃあなぜつぶれないのかというと、土地をもっていたり、本社ビルの建つ土地を抵当に入れていたり、キャラクター商品の売り上げで赤字を補填していたりしているからだ。

 

まず新聞社だが、新聞をとる家庭がどんどん減っていて、これを食い止める手段はないからお先真っ暗らしい。

過去、毎日新聞が経営危機に陥った時、読売新聞や朝日新聞などが金を出し合って倒産を防いだことがあるのだが、読売や朝日自体も不況構造にはまって抜け出せなくなってしまい、結局毎日新聞を救ったのは創価学会だった。

(一時毎日の社員はどうなることかと思ったらしいが創価学会はきわめて紳士的で、うるさい口出しをすることはほとんどなかったと聞く。時々池田大作氏の写真集の広告を打つぐらいであったそうだ(-◇ー;)。

 

一方テレビだが、大きな収入源であるCM料が、不況におちいった企業すなわちスポンサーの予算削減あるいはCM打ち切りによって、もろに影響を受けてしまった。

不況と言われるようになってから、海外のテレビ番組たとえばFOXだの犯罪捜査番組だのナショナル…ジオグラフィックだのといった番組を、モザイクをかけて (-ω-;)そのまま放送しているのが目立つようになったことは確か。

(だからお台場でイベントをやったりしているわけだ)

 

では出版社はどうかというと、これはテレビ局と構造としては同じなのだが、

「公器ではない」

という気軽さから(新聞もテレビも、勝手に自分たちが公器であると言ってるだけだけど)、マンガ雑誌や釣り雑誌、クロスワード、占い本など、当たると思われるモノにはなんでも手を出せるから、時おりドカンと儲かって息を吹き返すということを繰り返して(繰り返すことができて)いる。

 

先日「漫画サンデー」がとうとう休刊の運びとなってしまったのは寂しい限りだけれども、マンガ雑誌自体もどんどん売り上げが落ちていて、多くが赤字の垂れ流しであり、ひとり週刊少年ジャンプが元気というぐらいのものではないだろうか。

 

男性誌も女性誌もほとんどが全滅。

だからこそ、編集者やデザイナーの志向ではなく、スポンサーがお金を出しやすい雑誌、たとえば一時の「LEON」のようなファッション誌でなんとか広告収入を確保したり、あるいは某出版社のように、メジャー誌志向をかなぐり捨てて、マイナー誌を10冊も20冊も出すということで息を吹き返すどころか多額の利益(とはいっても、かつてのマンモス雑誌に比べれば、人件費も印刷代も編集費も個別にかかってしまうのだから効率は悪いのだが)を上げているところもある。

これはつまり、もともと「公器じゃなくていいもんねー」という出版業界特有の身軽さがあるから、おもしろいこと、儲かりそうなことはなんでもやってやろうという路線が敷きやすいことにあると思う。

 

しかしそうはいっても、それはあくまで中堅どころまでの話。

大手出版社ほど、実は経営が厳しいのである。

なぜかというと、給料が目の玉飛び出るほど高くて、しかもそれを下げることが難しいという当たり前の構造があるからだ。