■9/21(土) ②昨夜の胸くそ悪さが吹き飛んだ。
■7時就寝はさすがにムリだと思い、8時~9時に寝て、朝4時~5時に起きるという、
「哀川翔型睡眠術」
の導入を決意(^◇^;)。
6時に食事を終えたので、ヨーグルトのオリゴ糖がけなど食べながらDVD鑑賞。
『おじいさんと草原の小学校』
ケニアに実在した84歳の小学生から作られた映画だが、そこには想像していたよりはるかに重い歴史があった。
イギリスの統治下にあったケニアのキクユ族がマウマウ団という組織を作り、独立闘争を起こしたのだが、主人公の老人はマウマウ団の闘士として闘い、捕まっても頑としてマウマウ団への誓いを守り続けたため、妻と赤ん坊とお腹のなかにいた胎児3人が銃で処刑されるのを目の前で見させられ、自分自身も背中に一生消えない鞭の後をつけられ、足の指のつま先を切断されるなどの辛酸をなめた過去を背負っていた。
その愛妻が拳銃で頭を撃ち抜かれるシーンは、一瞬だが臨場感・迫真性があって、昨夜みたしょーもない園子温監督作品のように、死体を解体し、臓物をまき散らし、川に捨てるなどの過剰な演出をしなくとも、いかに観客の心胆を寒からしめることができるかということを如実に示していると思う。
とりわけ赤ん坊が殺されるのは、妻に続いてなのだが、泣き叫ぶ赤ん坊の声が、銃声とともに途切れるシーンは、映像としては出てこないのだ。
同じ、「実話にもとづいた作品」であっても、監督の趣味や嗜好などによってまったくできあがりが違ってしまうのだろう。
一方、この「おじいさんと」という邦題の付け方から、とてもそうした残虐な過去の歴史について触れた作品であることを予想もしないだろうから、うーん、もっと作品に忠実な邦題はないものかと思ってしまった。
「おじいさん」と「草原の小学校」と並べれば、これはもっと軽いヒューマニスティックな作品と、ほとんどの人間が思ってしまうではないか。
これは配給会社の一種のズルではあるけれども、マウマウ団とかケニア独立戦争とかをサブタイトルにくっつけてしまったら、いっぺんに観客が減ってしまうだろうから、しかたのないことなのかも知れないけれど。
よかったぁ。昨夜観終わったあとの胸くその悪さを吹き飛ばしてくれて!(^◇^;)
■さて、歯も磨き終わったし、9時になろうとするから、そろそろ布団に潜らなきゃならない時間だ。
でも、寝る時間は同じでも、まず間違いなく1時間とか2時間で目が覚めてしまうであろう我が輩は、哀川翔の足もとにもおよばないだろうなあ……