✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 9/3(月) ③とっても嬉しい。嬉しいけど(´;ω;`)

あるブログでまたべた褒めされていた。

正直嬉しい。

 

こっぱずかしいかというと、それよりも、

「ほら面白いって言ってくれる人、こうして何人もいるじゃないかっ!」

と大音声で呼ばわりたい気持ちの方が強い。

なぜかというと、いちども増刷かからないから(´;ω;`)ウッ

しかもブログとかで褒めてくれる人って、何年も前の作品を、ブックオフか図書館かで読んでるからちぃとも売れ行きに結びつかん。

 

どう解釈していいのかよくわからないけど、たぶん僕の読者というのは、僕の性格と同じで、けっこう根は慎重な人が多いんじゃないかなと思う。

だから、じっくりいろいろなものを読んでみて、面白かったら初めて書店で買うと。

だから“初速”が悪い。

初速というのはなにかというと、本が書店の店頭に並んだ時の売れ行きのスピード。

出版社の営業の人が昔から懇意にしてもらっている書店に情報提供を求め、その売れ行きが良ければ増刷がかかるわけ。

 

平均的には1カ月。早いところでは1週間で増刷かどうかの結果を出してしまう。

爆発的な売れ行きともなれば、出ると同時に増刷がかかったりもする。

だから初速が遅いと、たとえ1年後に同じ部数が売れたとしても、増刷はかからない。毎月自転車操業をやっているから、過去の本などみんな忘れてしまう。

 

逆に初速が早くて、その後の伸びが鈍っていくタイプの本には増刷がかかりやすい。

つまり、じわじわ売れ行きが上がって行くタイプの作家は、同じ土俵に立つことさえできないというわけ。

 

でもこうやってブログで褒めてくれて、次も必ず読む、なんて言ってくれる人がいると、じわじわだけどファンが増えて行く。

だけど、初速が良くなるまでには相当な時間がかかることは想像できる。

5年10年とかかってもおかしくないだろう。

ただし、いったんコアなファンになってくれると、その人たちは

「こいつの書いたものなら」

と財布の紐をゆるめてくれる。

そういう意味では嬉しい、というわけ。

 

でも大音声で「ほら、売れてるじゃないか!」と叫びたい気持ちにもなる。

何年経っても増刷がかかるレベルにまで到達していないことは明らかだから。

だから、嬉しさ半分、悲しさ半分の気持ちになってしまう。

あと何年したら、お金の心配をせずに執筆に没頭できるんだろう。

その時にはもう寿命が尽きる前で、本を書くエネルギーがなくなっている可能性だってあるのだ。

因果な商売だよな……

 

もちろん、批判的なブログもある。でも、そうした人まで図書館かブックオフか知らないけど、へたすりゃ5年以上前の作品について否定的な感想を書かれると、正直、

「文句を言うなら買ってくれ」

といいたくもなる。

が、作品というのは上梓してから後は読者の手にゆだねられるものだから、言わない。言っちゃったけど(^◇^;)