■1/30(水) 感情過多では観客からそっぽを向かれる。
今日はあまり進まなかったな(「も」じゃないのか!?)。
ちょっと休憩と思ってテレビをつけたら、「感染列島」をやっていた。
しばらく見てからすぐに消した。
どうして日本の映画って、感情過多なんだろう。
演技から、音楽から、舞台設定、セリフ――それらすべてが、
「この社会をゆるがせるような悲劇に襲われたとき、日本人の流す涙は、愛の絆は、ヒューマニズムとはなにか」
といった一直線の演出がどーっと押し寄せてきて、ヘキエキとしてしまう。
「泣けー。泣け-。ほら泣けー。もっと泣けー。これでも泣かないかー」
ってな感じ。
こういう映画が多いから(最近はだいぶ減ってきて、どこかフランス映画、イタリア映画に似た軽妙なテイストの作品が増えてきているというけれど)、つい日本映画を映画館で見るのをためらってしまう。
これを2時間暗闇のなかで座席に縛られた形で見せつけられては、たまったものじゃない。
(それで、後から評判を聞いて、やっぱり映画館に足を運べばよかったとほぞをかむこともあるんだけど)
これは実は映画だけに限らず、雑誌の記事でも同じことで、限られたページのなかで、頭からずうっと同じ感情をこれでもかと押しつけられたら、読者はその瞬間にページを閉じてしまうだろう。
けれども、そういうライターさんが多かったのも厳然たる事実なのだが、これらについてはまた明日。
ちょっとゆっくり風呂に入って、早めに就寝。明日からまた挽回したい。