■ 8/13(月) ②砂糖制限の誓い。
お仏壇に供えたお饅頭。
いずれ僕が食べることになるわけだけど (-ω-;)、食べ終えたら、いよいよ砂糖制限を始めようと思っている。
とにかくあれだけ好きだった酒をぴたりとやめたら、その反動として甘い物が食べたくて食べたくて仕方がなくなり、でもその欲望を無理に抑えつけてしまうと、反動として
「酒が飲みたい」
という気持ちになったら大変だと思って、気にしないで食べようと思ってきた。
けれど体重がもとに戻り(ややオーバー)、これ以上太ると膝に悪いってこともあるし、それよりなにより、「NASH」(nonalcoholic steatohepatitis 非アルコール性脂肪性肝炎)にかかる可能性があるから。
最近注目されるようになってきたこのNASHにかかってしまうと、肝臓に継続的に強い炎症が起こり、繊維化してしまうという。
こうした特徴はアルコール性肝炎と似ているけれども、お酒を飲まない人にも起こるため、「非アルコール性肝炎」と名づけられた。
これをほうっておくと、肝臓の繊維化が進んで肝硬変に移行し、ついには肝臓ガンにまで進行してしまう。
診断基準となるのは、まずはメタボリックシンドロームであるかどうかの判断で、次の3つのうち2項目以上あてはまるとメタボということになる。
1)血中脂質値の異常。
●中性脂肪値が150㎎/㎗以上。
●HDL(善玉)コレステロール値が40㎎/㎗未満。
2)血圧値
●上が130㎜Hg以上
●下が85㎜Hg以上
3)高血糖
●空腹時血糖値が110㎎/㎗以上
(見た目はちっともメタボじゃなく、かえって痩せているのに、数値で見るとNASHであることがわかるケースが多いということがわかってきている)
僕の血液検査結果は、最新のもので、中性脂肪値が138、善玉コレステロールが37、血圧については毎回正常値(血液検査の報告書には出てこないのでわからないが、ジムに行ったときに計っても正常か、上が正常やや高め)、空腹時血糖値が116だから、2項目にあてはまってしまっているから注意が必要なのだ。
しかしかかりつけの先生は、この程度の数値なら、さほど気にしなくていいと言ってくれて、乳酸菌を薬として処方してくれることになった。
しかしこの時は体重が今より少なかったから、ちょっと油断するとマズイだろうなと思っていた。
そこで、最初からいきなり砂糖断ちというのはまずもって絶対に無理だし、またどこかに反動が来たらイヤなので、のんべんだらりと甘い物を口にするのではなく(1日中部屋で仕事をしていると、飴だの和菓子だのを、口寂しさからつい手にしてしまう)、3時に限らなくてもいいだろうが、時間を決めて食べようと決心。
中性脂肪をもっと減らしていけば、もしかすると脂質異常である「脂漏性皮膚炎」も軽快するかも知れないし(皮膚科の先生談)。
それから、血糖値を上げない唯一の自然甘味料である「エリスリトール」を使って、お菓子作りを始めたいとも思っている。
これは「お砂糖を使わないシフォンケーキ」の本だの、かぼちゃや栗、さつまいもを使った砂糖不使用のお菓子の本だのを持っているので、これは少し涼しくなってからやってみようかなと。
という意味では、いくらアルコール性肝炎だからといって、肝臓ガンになる確率がウイルス性肝炎より低いと油断はできないのである。
健康人でさえNASHにかかるんだから(とりわけ中年女性に多いらしい)、ましてや最初から肝硬変である自分にとって、肝臓ガンに移行してしまう危険性は高いわけ。
こうしたことは、医学の統計値を見る時にけっこう盲点となるんだけど、アルコール性肝硬変の人間が肝臓ガンになるリスクは、ウイルス性肝硬変(日本人は圧倒的にC型)の人間が肝臓ガンになるリスクよりはるかに少なく、アルコールの摂取さえやめれば、健康人とほぼ変わらない数値だという統計だけでは見えてこないのである。
たとえば僕の場合で言えば、
「アルコール性肝硬変でアルコールをやめて数値がかなり正常に戻ってきた→ところが甘い物を食べたり、中性脂肪値をあげるもうひとつの原因である脂のとりすぎで知らず知らずのうちにNASHにかかってしまった」
と言う場合に、上記の統計値は役に立たないのは当然で、こうなると健康人はまだしも、立派な肝硬変と診断された僕の場合は、
「NASHと診断された時にはもう遅い」
というリスクがあるということを見逃してはならないということになる。
※なお、現在日本には脂肪肝の人間が推定2000万人いると推定され、そのうち100万人程度がNASHと見られている。