✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

独り暮らしなら、なおさら南向きの部屋。

人間というものは弱い。

どんなに独り暮らしの覚悟はできたと思ってみても、油断をしていると、すぐに心に物寂しさという名の妖怪が忍び寄ってくる。

これを追い払ったり打ち砕いたりするためには、なにかの助けが必要だ。

これにはいくつか方法があるが、まず筆頭に上がるのは、太陽の力である。

太陽は絶大な力を秘めていて、心を前向きにし、魔の入り込むのを防いでくれる。

よくRPGの小説に出てくるような、光と闇との果てしのない闘争のようなものであり、毎日だれの身にも等しく丑三つの時刻は確実に訪れるものだということを、ゆめゆめ忘れてはならないだろう。

 

 これから部屋を借りるなら、転居を考えているなら、まずは南向きの部屋を探すのは、独り暮らしを始めるにあたっての大原則である。

多少駅から遠かろうが、徒歩圏内には見つからず、バスを使わざるを得ないことになってもである。

自転車で駅前まで出られるなら御の字だ。

待っていてもなかなか条件を満たしてくれることはないから、ひとつ先の駅、二つ先の駅まで足を伸ばす。

毎日満員電車に揺られる必要もなく、いやそもそも、出社しないのであれば都会にこだわる必要はないのだが、それはともかく、ここでは都会の独り生活に限定して書いて行きたいけれども、都会であればあるほど、日当たりにはこだわりたい。

なぜなら、都会に潜む闇は、底なしにくらいものであるからして。