✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 8/4(土) ①僕もいずれは……

断酒608日目。

7時過ぎ起床。曇りで山からの風が吹き抜けて涼しい。

読書は進みそう。

しかしそれと執筆とは別。

やはりなんやかんや言っても、執筆のときだけはエアコンが恋しい。

頭の芯をぎんぎんに冷やして、オーバーヒートを防ぐような室温になると、筆が進むのは否定しようがない。

実現できるのは来年だな。

 

昨日買った足首用のサポーターをはめた。

カカト部分に穴が開いているタイプではなく、かかとを含めた足首全体を固定するタイプ。

やはり装着すると歩くのがラクになる。最初からケチらないで買っておくべきだったかも。

 

そんなことをしながらお茶を飲んでいると、救急車の音がやけにうるさい。国道を通る救急車のサイレンには慣れていたから、近くにくるまでまったく気にもとめなかった。

しかし音はどんどん大きくなるばかりで、もしかしたら台風の影響を受けた波で、サーファーか海水浴客が流されでもしたかと思っていたら、目の前に停まったので驚く。

見ていると、真向かいの棟の最上階、いつもお年寄りのお婆ちゃんが踊り場に立って、右から左までゆっくりと、しかし絶え間なく首をまわして見渡して、ときおり目が合っていた人じゃないかと思われた。

救急隊員が6人がかりで階段をおろすときに、いちばん後からおじいさんがついていくのが見えたのだが、それが確かご主人だったはず。

 

なにしろパソコンに向かっていると、真正面に踊り場が見えるものだから、そのおばあちゃんとはよく目が合っていた。

とりわけ夕方踊り場に立つことが多く、いったいなにを見ているのかこちらも気になって落ち着かなかったのだが、そのおじいさんだか、あるいは誰か家族がいるのか知らないけれども、その帰りを待っているようだったことに気づく。

 

ちょっとボケちゃったのかなと思っていたのだが(前のマンションのすぐお隣がそうで、昼間いきなり「誰か、誰かいませんか!」と外廊下でずっと叫び続けていて、なんだろうと思って声をかけると、昼寝をして起きたら、家の中に人がいたという。でもすぐにいなくなったが、こんどはベランダにいたと。ベランダにいたって、そこは3階。人がいるわけがない。そんなことが2度ばかり続いたから、向かいのお婆ちゃんもそうなのかと……)、日曜日など、その年老いた旦那さんといっしょに、ゆっくり階段を下りてはどこかへ出かけていたから、そうでもなかったのかも知れない。

 

しかし踊り場だけじゃなくて、窓のレースを開けたり閉めたりしながら外を見ていたのが、いやおうなく見えてしまうので、やはり気になっていた。

 

しかしその様子を見に来たような人間は皆無。

わずかにたまたま通りかかった老夫婦がしばらく足を止めていたけれども、しばらくしたら行ってしまったし、たぶん僕と同様部屋の中から見ていた住人が多いのだろうが、それにしても古くからの住人らしいのに、心配して駆けつけてくるような人間がいなかったことに驚いた。

団地というのは、もっと人間関係が密接というか、濃密すぎたらイヤだなと、引っ越し前は危惧していたのだが……存外と人間関係が緊密ではないかことに驚いた。

 

元気だったから、たぶん暑さでやられたんじゃないかと思うけれども、どうか軽くあって欲しい。

自分がもっと年をとって、このかかとや膝が悪くなって室内で倒れた時、自分で電話のところまで這って救急車を呼べるか、いやそれ以前に意識があるかどうか考え、朝から暗澹たる気持ちになってしまった。

 

今日は本当に珍しく涼しいから、少しでも仕事を進めたい。