✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 7/9(月) ③原発に関する、冷静な語り口調の、オススメブログです。

こうも毎日毎日朝から不愉快なニュースを読んでいると、せっかくの爽やかなスタートが台無しになってしまう。

 

大手マスコミの内部にも、立派な人間は多いけれども、しょせんは企業の論理に屈服せざるをえない場面も出て来るのは当然。

これは僕自身、ゲリラ的な雑誌の編集部にいたから、とてもよくわかっている。

 

デンパク――電通と博報堂は、常に広告を武器にして、雑誌になにが書かれているかをチェックし、スポンサーに問題ありという判断をしたら、その社の広告部にコンタクトをとってくる。

僕の場合は、デビアスのダイヤモンドの記事が問題視されて、その代わりの記事を強制的に出さされたんだけど(僕は拒否してノータッチ)、もうその脅しは札束で金をひっぱたく構図そのもの。

口調は柔らかく、それ以前のように居丈高なことは少なくなっていたが、その分巧妙になっていたというか、

「ああ。我々はどんな記事を書かれようがそれはその雑誌の方針なんですからやめろとは申しませんよ。ただ、そうした雑誌が存在する出版社に、広告は出せないと。それはおわかりいただけると思います」

と、僕が所属していた雑誌以外の女性誌すべてから年間数億円分の広告を引き上げるぞと脅しをかけてきたため、お偉いさん方は一発で白旗(-◇ー;)。

 

しかし僕自身のことを自慢してるわけじゃなくて、反骨精神とか正義感が少しでも残っている編集者や記者は、必ずそうした悔しい体験をバネにして、誰も文句が言えない証拠をつかんで記事にしてしまう。

 

世の中とは面白いもので、電通や博報堂などが圧力をかけてくればかけてくるほど、それに反発する人間を育て上げているという一面もあったりする。

 

そんな話はまたいずれおいおいするとして、でも僕は反骨精神の塊ではあるけれども、一方ではうさん臭い反権力運動には距離をおいているし、暴力的なモノの書き方というのも毛嫌いしているし、ごく平均的な考え方をする日本人だと思ってくださればいいと思う。

 

そんな僕がいろいろ報道に関するブログを読んでいて、ここは寝ないで仕事してるでしょと感銘を受けているブログがあります。

ブログのタイトル名は、

「ざまぁみやがれぃ!」

という過激なものですが(^◇^;)、中身はしごく冷静で、ありとあらゆる報道資料に目を通して、それを細かくひとつひとつに淡々と分析を加えてます。

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/

原発に関する報道を知りたければ、ネット上のニュースは本紙よりも圧力が少ないとはいえ、どうしてこっちにデモの話が載ってるのに、こっちには乗ってないんだ? みたいなことに疑問を持って、あっちでもないこっちでもないとネットサーフィンしてる方々なら、まずここを見れば、他のブログやニュースなどのサイトの最新情報もきちんと載せてあるので、時間短縮にもなります。

 

右にも左にも偏らないブログとして、オススメします。

(なお関係者ぢゃありません(^◇^;)

 

(見本)

radiation01[1]「電通と原発報道」を読めーー古舘伊知郎「圧力がかかって番組を切られても本望」の背景が解き明かされている

▼古舘が語った決意 報道ステーションSP・2012年3月11日 

古舘伊知郎「『報道STATION』ではスペシャル番組として、去年の12月28日の夜、原発の検証の番組をお送りしました。津波で原発が壊れたのではな く、それ以前の地震によって一部、(福島)第1原発のどこかが損壊していたのではないかという、その追及をしました。今回、このスペシャル番組で、その追及をすることはできませんでした。"原子力ムラ"というムラが存在します。都会はこことは違って目映いばかりの光にあふれています。そして、もう一つ考えることは、地域で、主な産業では、なかなか暮らすのが難しい というときに、その地域を分断してまでも、積極的に原発を誘致した、そういう部分があったとも考えています。その根本を、徹底的に議論しなくてはいけないのではないでしょうか。私はそれを、強く感じます。そうしないと、今、生活の場を根こそぎ奪われてしまった福島の方々に申し訳が立ちません。私は日々の『報道STATION』の中でそれを追求していきます。もし圧力がかかって、番組を切られても、私は、それはそれで本望です。また明日の夜、9時54分にみなさまにお会いしたいです。おやすみなさい」』

 ▼電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

 

電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

『番組発足当時、通常であれば空いている枠を全代理店にオープンにしてスポンサーを探すのに対し、すべての広告枠が『電通買い切り』だったことが話題になりました』

これはどういう意味なのか。

番組が始まる時点で、すべての広告枠を電通が買い切った(メディアバイイングという)というのだ。つまり、テレビ朝日にとっては、ありがたい事この上ない、ということなわけだ。

当時は夜22時の時間帯にニュース番組などなく、「ニュースステーション」は、低視聴率で苦しんでいたテレビ朝日だからこその思い切った賭け(もちろん勝算はあったのだろうが)だったと言われている。

だからこそ、この電通の「メディアバイイング」は伝説となっているという。

当然、番組すべての広告を広告代理店が購入するには莫大な金額が必要だ。電通はそういった資金量を生かしてメディアバイイングを行い、そしてこれまでのコネクションを生かして、メディアバイイングした膨大な広告枠を「大手企業」に売っている立場だ。

そういうふうに理解すると、電通が、原発事故、原子力村とどのようにつながっているかが具体的に見えてくる。

官公庁は電通に声をかける。そして旧財閥系のような巨大な企業も電通。そう、原子力ファミリーの東芝・日立・三菱重工も電通と密接にそして強く関係している。だが、原子炉メーカーの名前はメディアの表にはあまり出てこない。そのからくりについても本書では言及している。

『まず、現在の原発の事故と製造メーカー三社の名前を意図的に切り離し、事故の報道や検証番組ではこれらメーカーの名前を出さないように要請します。そしてニュースなどでは輸出の旗振り役はあくまで国であって、メーカー自体は余り表に出ない。世論を刺激しない、といった配慮も必要になってきます。この三社は常日ごろ、民生部門で多額の広告費を投下していますから、テレビ局にその配慮を求めるのは簡単でしょう。そして、いうまでもなくその交渉窓口に立つのは広告代理店なのです』(「電通と原発報道」P130)

 

 

このサイト発行のまぐまぐのメールマガジンをとると毎月525円なんですが、僕は自己破産寸前、ブラックリストにも載っているのでクレジットカードはぜんぶ使えず(というよりボッシュートされちゃった)、残念ながら購読できません(-◇ー;)。なんてこったい。

※僕の友人のひとりが、また読売新聞の購読をやめました。なぜかと聞いたら、官邸前のデモの記事を書かないからと言ってました

全国的にはけっこう購読者数減ってると思いますよ。こちらの地元の読売新聞の配達代理店も、かなりがんばって購読のお願いに幹部みずから来てますもん。

電通も博報堂も、この不況で広告が入りにくくなっているし(これはマスコミ各社も同じ構図)、広告を打っても今の若い人にはそっぽを向かれるし(みんな安い物しか買わないし……今どきの若者で、やれクラウンだのセドリックだのが夢のクルマだなんて考えてる人間、すごく少ないと思う)、けっこう関ヶ原になってるんじゃないかな。現状は。

天下分け目の闘い、まあ市民側が結局は負けるんでしょうが、当時の関ヶ原と大きく違うのは、勝った側が作った国自体が沈没してしまう可能性があるということ。つまり、徳川幕府みたいに260年も持つ政府は、現状維持のままだったら、まず存在不可能かと……