■ 7/4(水) ④さて気を取り直したので、また前進しますか。
くっそーと思いながら、団子にまんじゅうにクッキーに、その他甘い物だけ買って帰宅。
途中マックで100円コーヒーを飲み、ひと息ついたところで、ほぼ立ち直る。
なんせ、気分転換だけは早いのだ。だてに10年以上物書きをやってるわけじゃない。
ま、しょせんはこれが日本の出版制度つまり「版元制度」というものの宿命。
売れる作家は独り立ちして、よその版元からはたくさん依頼が来るけれども、そうでない作家は丁稚奉公のまま、版元の望む作品内容で書く物を決めて行かなくてはならない。
とりわけ、作家に成り立ての人間ではなく、僕のようにある程度歳月を経た作家でも、それは変わらない。
これが職業作家というもの。
賞取り作家とは訳が違って、しょせんは下請けというか、お仕事をいただいている集団。
しょうがないよな。
ここで増刷に増刷を重ねた作家だけが、別の版元からのお呼びがかかるというわけ。
あとは、なんとか食いつなぎながら、逆に賞を狙うか。
いずれにせよ至難の業で、病気やノイローゼになる同業者も多い。
まあ,、今回ボツとなった作品もかなりきっちり書いたものなので、将来もう少し名前が売れるようになったら、他社に持ち込めばいいや。
とりあえずここまで書いたんだから、愉しみながら最後まで完成させちゃおう。
「愉しみがひとつ増えた」ってなぐらいに考えでておかないと、職業作家なんかとても続けられない。
というわけで、すでに次の作品を書き始めました。