■ 7/4(水) ③こ、これはまずい……
結局、某社に提出していた書き下ろしのプロット、編集長と電話で話してたんだけど、いくつかの理由であまり乗らないらしく、大幅な修正要求が。
これはもう書き直しに近く、だったらまったく違うストーリーを組み立てた方が早いということで、こちらの方から引き上げることにした。
この3カ月あまり、第1章も書いて提出したんだけど、まるまる時間を損してしまった。
これで7月と9月に印税がちょぼんと入る以外、収入の当てなし。
光熱費と最低限の食材を払えるかどうかの額。
クリニックで肝臓のクスリをもらうことさえできないかも知れない。
長期療養というか、なぜか理由はわからないんだけど、どうしても書けないというか頭が働かなかった時期が1年半も続いたんだけど、その間、どうも僕の気持ち――小説に対する姿勢が大きく変化してしまったような気がする。
作家は書き殴り、読者は読み捨てというサイクルから脱出したくてしかたがないのだが、これはなにか賞をとったり、出す本出す本増刷が続くというレベルに達しないと、相手にしてくれないだろうな。
そういう懸念はあったけれども。
「いい物を書いても売れない。こんな物書いたのに売れちゃった」
こういう悩みを持っている同業者はけっこう多い。
(端から自分の限界で書いちゃってる人は、たぶん自分の作品に自信こそあれ、どこが悪いのかわからないんじゃないかと思っている。そうじゃなきゃ確信犯か……年に15冊も20冊も出してるんだから、そのどちらかしか考えられないよなあ)
ああ……去年の夏、住む場所がなくなりそうになって、ついに筆を折ってパチンコ屋や新聞配達の住み込み店員になるしかないかと思ってたんだけど、その危機がまた訪れた。
しかし今回の、結果的にはボツを食らった作品、自分ではかなりの自信がある。これは崩れない。
結局、過去に売れた路線を踏襲するという保守的なマーケティングというか、石橋を叩いてわたることしかできなくなってるんだろうな。この出版不況で。
ああ神さま、僕を助けて!
※以下は見なくてもいいかと思うです、ハイ(-◇ー;)