✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 7/1(日) ③続・朝の雑感。

では、政治家に支配される形をとりながら、自分たちの力を維持できる方法はなにか――それは政治家のコントロールしかない。

政治家をあの手この手で自分たちの意のままに動くように懐柔してゆき、官僚組織のよりさらなる強大化を目指した。

 

だから、民主党がマニュフェストを掲げて選挙に大勝をおさめて国政にタッチしてきたときも、官僚たちは自分たちの組織に都合の悪いマニュフェストを、ひとつひとつつぶして行った。

なにしろ膨大なデータ、数字に裏打ちされた将来像を次々と提示されて説得されるのだから、政治家としてはたじたじになり、次第にぜんぶ官僚にまかせておけば安心、しかもその方がラクということになってしまう。

 

民主党が自民党化するなど、最初からわかっていたことだ。

今さらがっかりする必要はどこにもない。

なるべくしてなっただけの話である。

 

その官僚組織に抵抗できる、あるいは官僚組織を支配できる対抗馬となりうるのは、まずはそれに匹敵するような優秀な組織を抱えた団体である。

ひとつは公明党であるが、彼らはとにかく権力奪取のためには、自民党だろうが民主党だろうが官僚だろうが、どことでもくっついてしまうという節操の無さを持っているから期待することはできない。

 

次に共産党だが、共産党という名前にアレルギーを持っている人間も多いから、党名を変えたらどうかという意見もあったけれども、頑としてこれだけは譲らないと突っぱねてしまった彼らを支持する国民には数に限りがあるだろう。

 

となると、残っている政党はまず存在しないし、唯一期待できるとしたら橋本大阪市長の第3極だろうが、これもまたしゃべりすぎで叩かれたり、原発再稼働で関西の経済界の突き上げを食らって半ば腰砕けになっているから、どこまで実力を発揮できるかわからない。

ただし、橋本氏に期待できる唯一のことは、首相公選制を実現できるかどうか、その一点に絞られてくるだろう。

 

現在多くの国民が抱いている不平不満から首相が選ばれたとなれば、これは官僚組織にとってはもっとも警戒すべき存在となる。

議会制民主主義は果たして有効なのかという根源までが疑われるようになっている今日、

「国民が選んだ首相が、官僚にこれを命じているんだ。私の命令を拒否することは、国民すべてを敵にまわすことだ」

とケンカを売れる首相が出て来たら、官僚組織はパニックに陥る。

(続く)