■ 7/1(日) ①作家の孤独との壮絶な闘い。
「芸術家はFoyer(家庭、家族)に関する一切の希望を自ら捨て去らなければならないのかもしれない」
すでにご存じの方が多いだろうが、池沢樹氏のご尊父にして同じく作家の福永武彦氏が療養中につづった日記の一節。
離婚を前にして、
「ナツキはどうしても取られてしまふだろう」
とも書いてあるそうだ。
僕にとってとても重い言葉で、先日作家の友人は孤独と書いたものの、それですべて煩悩が払拭できたわけでもなく、ただひたすら福永氏の言葉が痛いほど身に染みる。