✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 寝る前のグチ。

収束。

結局、ひとり一人の登場人物のキャラクターが立ってくるまでは、同時に風景描写も必要だから、文字通り〝産みの苦しみ〟となって来て、どうしても時間がかかる。

毎月1冊以上のハイペースで書いている人たちは、間違いなくその部分をはしょっていて、そうでなければ物理的にも精神的にも書けやしないはず。

 

ところが困ったちゃんなんだけれども、毎月大量に出ている書き下ろしの、たまたま面白そうな1冊を読んでしまうと、たとえ不満があっても、

(2冊目はきっとキャラも立ってくるし、謎が解明されるだろう)

なんて思ってシリーズ第2作めを買ってしまうのだそう(これは複数の編集者や読書家から直接聞いた話)

で、たとえ2冊目も大したことはないなとか思っても、2冊読んでしまうともう惰性というか、最後までつきあうか的な気分になってきて、とことんまで行くというのだ(^_^;)。

 

「とにかく数を出してしまった方が勝ち」

というのは、悔しいけれどもその通りで、出版社の側も“初速”と言うんだけれども、発売後1週間、1カ月あたりでガーッと売れたとなると増刷をかけるし、さほどカーブは右上がりじゃなくても、1年後にはトータルしてはるかにいい数字が出ているとしても、その間何十冊もの本を手がけて発売しているわけだから、そんな古い過去の数字は見ないし覚えてもいないから、増刷はかからない。

 

だから、きちんと資料を読んで、キャラクターを育てて……といったタイプはいつまでたっても貧乏だし、しかしそれが自分のスタイルだからおいそれと変えるなんて芸当ができるわけもなく。

 

しかし出したら勝ちという作家も大きなリスクを背負っていて、それは、

「粗製濫造していると、ファンもいつか“なんじゃこりゃ!”と離れてしまう」

ということ。

こうなると、そのペンネームでは二度と売れないから、新しいペンネームを作って、まるで新人であるかのような顔をして再スタートを切る。

 

食うためにはやむを得ないことはわかるけれども、これをやられちゃうと、

「そのジャンル自体が一気にダメになっちゃう」

ということを考えてくれないんだよなあ…… (-ω-;)。

これまでも実際、本格推理であるとか、狭義のミステリーであるとか、旅行や観光名所で殺人事件が起きるとかいったジャンルで没落が起こっていて、それでも残る作家は「5人」と言われている。

 

なんて、寝る前になにをグチってるんだ我が輩は……情けない。もう頭が腐ってる証拠なので、おやすみなさい(-◇ー;)。