■5/25(土) ②
■断酒して945日。
2年半弱。
子どもなどいようがいまいが、人間というのはしょせん、一人で生まれ、独りで死んでいく存在なんだと、言葉ではなく、実感として身に染みてわかるようになってきた。
これをもう少し突き詰めて、怒りを通り越して諦観として心静かになれれば、娘にも
(どうせ感謝もされないんだろう。口先だけのありがとうで、実際には死んで二度と会えなくなってから、感謝されるか涙を流してもらえるか、せいぜいそんなものだろう)
と心静かに、微笑みながら、自分のできる限りを与えておしまいになることができるだろう。
自分はやはり、好きな道を選んでよかったと思う。
しかも自分の心の内面を、上手下手、売れる売れまいは関係無しに、ノートに書きつけられる職業を手に入れられたのだから、家族と完全に別れ別れになったとしても、その間廃人とならず、場合によっては最高に楽しめる余生を送ることができるのだから。
そして最高の喜びに満たされた人生の最後に達するためには、今なにが起ろうとも、目の前で起ったことを横目で見ながら、やるべきことを淡々とやり続けるのみだ。
物心ついたときから、家族の縁は薄かったけれども、それは自分にはどうしようもできない宿縁のようなものだった。
だからせめてこれからオシマイまでは、自分がもらった最初で最後の自由時間のように、楽しんで生きたいと思っている。