✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■4/2(火)「あなたには、生涯をかけてやりたいことがないんですか?」

健康についての本を読んだり、他の人から教えられた健康法などを実行していると、

「そんなに長生きしてどうするっていうんだ」

と皮肉まじりに言ってくる人間が必ず存在する。

それもひとりふたりといった数ではない。

 

若い時にはそれに真っ正面から反論することができず、やれ、人間なんて自分の思ったとおりに生きられるわけじゃないとか、そんなに長生きをしようなんて虫の良い考え方だとか、人間なんかいつか死ぬのに、いったいなんのために長生きしようとしてるんだと言われるのを黙って聞いていた。

 

しかしこの年になってみると、真正面から反論できるし、実際そうしてみたことがある。

「長生きしたいのは、やりたいことがあるからですよ。一日でも多くそれをやって死にたいからです」

「そういう貴方には、生涯をかけてやりたいと思うようなことがないんですか? 見つからないんですか? だとしたら、寂しい人生じゃないですか」

 

人を小馬鹿にしたような態度で言っていた人間は、それを聞いたとたんに目をそらし、,虚勢を張りながらも目の前から退散してしまう。

 

自分にやりたいことが見つからないからといって、若い人間にもそうした考え方を無理強いし、あわよくば賛同を得たいと思う大人は多かった。

彼らは定年とともに、人生が終わるのだろう。

とても寂しい生き方だと思うが、そうして来なかったのは自分の責任であって、他人には関係のないことである。

こういう大人が、もっとも唾棄すべき大人だと、今の僕は考えている。