■2/6(水) 「円安大不況」が日本を襲うって本当か!?(1)
これまで我々国民は、
「円高だと海外で物が売れず、不況が長引き、安い輸入品が入ってきて、デフレが続く」
と説明されてきた。
だから安部ノミクスが発表される以前から円安が進行し始め、今日の時点で94円に迫りつつある。
これで株価が上がり、輸出産業は息を吹き返しつつあるとの楽観的な予想が大方を占めているようだ。
そして不況にあえぐ国民は、アメリカやヨーロッパが、
「最低の状況を脱しつつある」
とアナウンスしたことに、ホッとしているのが現状。
しかし我らが世界に誇る、人の命より経済と公言してはばからない経団連の永倉会長によれば、賃上げなどとんでもない話のようなので、たとえ景気がこのまま順調に回復したとしても、お給料に跳ね返ってくるのは何年か後になってからということになりそうだ。
つまり、国内における消費はまだまだ回復基調とはならないだろうというのが、安部ノミクスに警戒感を抱いているエコノミストたちの見方。
ところがここへ来て、さらに少数のエコノミストから、衝撃的な展望が唱えられるようになってきている。
それが、
「円安不況」
という、円高不況など真っ青な悪性の不況なのだという。
円高は、日本単独のあるいは何カ国かが強調した為替介入によって、ある程度の是正(言ってしまえばハゲタカのような国際マネー〈日本含む〉をビビらせるってこと)が可能だが(しかし税金を使ってドルをばんばん買いまくり、結局は国際マネーを潤すだけで、結局は円高基調は変わらず元の木阿弥という政策を、はたして国民はオッケーしたのかどうか???)、円安の場合は、まるで坂を転がり落ちるように加速度がついていき、歯止めがかからなくなるというのだ。