✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■1/28(月) アメリカ社会のマネばかりしていれば、結果もまた容易に想像できる。

ウィルコムをネットで申し込んだが、いやもう、自宅の電話(IPや固定のみ。携帯はダメ)、勤め先の電話などは記入必須の項目だから、とても困ってしまう。

ひかり電話の解約をするのが早すぎたんだと思うが、ここまで世の中めんどうになっているとは思わなかった。

ふつう、住所がわかればそれで通っていただろうという感覚が、古い人間である僕にはある。

 

日本が盲目的にアメリカの社会・産業システムを猿まねしているということは、まず将来間違いなく、「社会保障番号」をふられて、IDカードを持たされるだろう。

江戸時代で言えば、寺請け制度であり身許引受人制度にあたるだろう。

全国津々浦々、この制度に従わない、あるいは入れない人間は、社会からつまはじきにされてしまい、安い労働力として社会の片隅で働かざるをえなかったが、社会保障番号はその焼き直しになるだろう。

 

しかしこうしたシステムから漏れ出てしまう、弾け出されてしまう人間というのも決して少なくはなく、それはいまのホームレスが、行政からさまざまなサービスを受けようにも、住所不定無職ということで申請しても却下され、しかし金がなければ住居に住むことができないのだから、いつまでたってもホームレスから抜け出せないということになってしまう。

 

日本の、いや世界の多くの国からマネをされているアメリカは、実は懐も深くて、全国津々浦々、パソコンで個人情報を得られるような盤石のシステムには、実はなっていないという。

いまだに州境とか砂漠近くとかに住んで自給自足している人間もいるそうだが、それは開拓者魂のある人間として、一種の尊敬さえ得ているようだ。

 

江戸時代をどう評価するかによって違って来るけれども、このきわめて均質化された日本においてアメリカの建前上、表面上の社会システムを真似たら、とても窮屈な社会になることは明白だろうと思う。

 

とりわけ今後起こる可能性の高い日本発の大不況に直面したとき、「無宿人」の数はかなりの数にふくれあがることは間違いないだろう。

アメリカはずいぶんとマシになったらしいが、日本で「スラム」が全盛を迎えるのは、いよいよこれからだと思う。