■ 8/5（日） ④充実して、悲しくて、ぼうっとして、笑って、

プールへ向かう道すがら、tujidou小学校の横を通ると、盆踊り大会をやっていた。やけに規模が大きい。

入り口は校門の並びにある通用口(?)のようなところ一カ所らしく、そこに懐中電灯を持った人が立っている。

どうやら一般人は入場禁止のようだ。

広い校庭いっぱいの人がいて、さらに家族連れがやってきてなかへ入っていく。

思わず自転車をとめて、しばしぼんやりと校庭を眺める。

♪　月が出た出た　月が出た

の音楽が流れ、テントを張った出店がいっぱいに並び、子どもや大人が焼きそばだのなんだのを買っている姿。

しばらく突っ立って見ているうちに、

(ああ……子どもたちが小さい時、手をつないで盆踊りに行ったなあ……娘のときは高学年になったとき会社を辞めていたからお金がなくて、ヨーカドーで安い浴衣セットを買ってあげたんだっけ)

と思い出したとたん、ウッと来た。

孤独には慣れ、独りを愉しむ余裕が出来てきたものの、子どもたちのこと、とりわけこうしたイベントを目の前にすると、いきなりフラッシュバックのように楽しかった思い出がよみがえってしまう。

クリスマス・イヴ、そのプレゼントのポケモンのゲーム・カセットを手に入れるために、片道2時間近くかけて、わざわざ成田近くのトイザらスまでクルマを飛ばして買いに行ったことや、けっこう規模の大きかったふるさと花火大会、初めて家族でスキーに行ったこと……

どんなに過去のこととなったとはいえ、そうした思い出は時間と空間とを乗り越えて、あっという間にやってくる。

これはマズイと自転車に乗り直してプールへ。

少し涙で目が潤んでいるのがわかる。

だが、それも長くはない。ものの3分もすれば他のことを考えられるようになった。

いいことなのか、寂しいことなのか、よくわからないが。

プールについて入場券を買うあたりでもう悲しみはどこかへ消え去った。

7時10分ごろから泳ぎ始め、いつものように25メートルを20本。最後の2本だけクロール。だいぶうまくなってきたな、クロール。

早く帰ってシャワーを浴びてゆっくりしたかったから、けっこうハアハアゼイゼイいいながら500メートルを泳ぎ終え、ざっとシャワーを浴びてドライヤーで髪の毛を半乾きぐらいにして家路につく。

また小学校の横を。

♪　マイム　マイム　マイム

の音楽が聞こえてきたと思ったら、小学生たちが大きな大きな輪を描いて、中央のやぐらに向かって波のように押し寄せては引いてゆく。

もう涙をにじませたくなかったので、チラリと目をやっただけで、その光景を振り切るようにペダルを漕いだ。

「ありがとうございました。最後になりますが、炭坑節を……」

と場内アナウンスが流れたのを最後になにも聞こえなくなる。

橋を渡ろうと信号待ちをしていると、川がちゃぷちゃぷと騒がしい。

欄干から川面をのぞくと、川が逆流していた。

満潮だと、海がここまでさかのぼって来るのか。いや、もっと上流まで行っている様子だ。

スーパーで明日の食材とお菓子を買うも、大混雑。

日焼けした家族連れや夫婦がほとんど。

なんだろう。海浜公園でもなにかあったんだろうか。

軽く汗をかいている。

プールでけっこうな運動をしているから、毛穴が開いているんだろう。

けっこうな疲れを感じながら、階段を上り、すぐさまシャワー。髪を洗いヒゲを剃り、水着を押し洗いして脱水にかける。

大きなガラスのコップに氷をこれでもかといっぱいに入れて、買ってきたばかりの炭酸水をそそいで一気飲み。

寝っ転がりながら髪の毛を乾かし、冷蔵庫で冷やしておいたエクレアを頬張る。

充実しているが、忙しい一日。

やはり週に1～２日は仕事を辞めて家事をやらないと、とりあえずグシャグシャではない、ぐらいのレベルを維持するのがやっと。

家事以外にも読書だの調べ物だの思索だのしたいから、その他のなにかを省かないと時間が作れないかも知れない。

するとやはり、やや書きすぎのこのブログか。

今日も購読しているブログを見に行けないかも知れない。

せっかく仲良くなれたネット上の友人たちもいるのに、残念だけれど、いっそのこと購読するのをやめてしまった方がいいのか……。

自分の日乗を一方的に発信し、コメントを書いてくれる人がいたときだけ反応すればいいのか……。

ちょっと頭も体も疲労しているから、今はよくわからない。

このまま寝てしまえば、早起きできるだろうか。

それどせ以前のように10時ごろ寝ると真夜中に起きてしまって一睡もできないということを繰り返すのだろうか。

メラトニンとサプリを飲んでいるからだいじょうぶだと思うけれども。

もう少ししたら歯を磨かなくちゃ。

今日は娘からメールはなかった。