✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 7/14(土) ③「国際競争力」って、いちどよく考えてみないといけないんじゃ? (1)

結局野田政権や民主党の大半、そして野党であるはずの自民党、公明党は、おしなべて

「国際競争力がなくなる」

「日本の財政がもう持たない」

「企業は海外進出して空洞化がさらに進む」

などという官僚とその御用経済学者に脅されて、屈してしまった。

そうじゃなければ、民主党があれだけ大きく舵を切りマニュフェストを破り捨ててまで、方針転換をした理由が説明できない。

 

しかし、こうした脅しの言葉は、バーッと言われてしまうと「それは大変だ!」になりがちだけど、実はさまざまな問題を内包していることがわかる。

 

果たして、原発を再稼働し、金融緩和を続けるなど、これまでの政策を続けていくだけで、こうした脅威を防げるというのだろうか。

あり得ない。ムリ。

 

なぜなら以前にも書いたけど、中国だのインドだの、その他ミャンマーやアフリカ諸国などの新興勢力が、次々と安い労働力を提供して、追いかけてくるからだ。

誰にでもできることは、世界中のどこででもできるのだから、まずこの点において、国際競争力などすでに幻。

日本のような生活水準を維持していく以上、太刀打ちはできない。

 

そしてそれを防ごうとして、日本は長年保護政策をとり続け、大企業とその参加のグループ各社がガラパゴス化してしまった。

 

経団連の人間が、「日本は経済一流」だとまだ幻を見ているなら、なぜ一時は没落かなどと嘲笑っていたアメリカから、アップルなり、グーグルなり、フェイスブックなりが登場して、日本軍総崩れになっているんだろう。

これが一流なんて笑わせる。せっかく有利な地位に登り詰めながら、安閑として胡座をかいている間に、このような事態を招いてしまった。

そして経団連(経産省や政治家を含んだ意味で)のもっとも大きな罪は、若い世代が起業するのを、金に物を言わせてつぶしにかかったことである。

もしかするとつぶれた中に、世界的に通用する技術や発明があったかも知れないのに。

 

結局その民俗性から、大所高所で物を見られない日本人は、負けても負けてもても、

「一億火の玉となって」

なんとかしのいできた。

ところが今や、バカにしていた韓国に抜かれ、バカにしていた中国人の観光客を誘致し、バカにしていた台湾に頭を下げて中国進出を調整してもらっている。

さすがは一流だ。変わり身の速さ、腰の低さが違う。