■ 7/11(水) ⑥中学生なんて、まだ子どもじゃないか(1)
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題をめぐり、学校が全校生徒に実施したアンケート結果に
「担任には(自殺した生徒から)泣きながら電話が来ていた」
という内容の記名回答があることがわかった。
(朝日新聞)
頭にこびりついて離れない。
中学生なんて、個人差はあるものの、まだ子どもじゃないか。
キーボードを打つ手を休めるごとに、よみがえってくる。
お父さん、お母さんに心配をかけたくなくて、担任の先生に電話をかけていたんだろう。
救いを求めて。
小学校と中学校の教育には、あまりにも開きがありすぎる。
小学校のときには、
「世界の人と、みんな仲良く」
「みなさんにはこんな夢いっぱいの未来があります」
などと言われながら目をキラキラと輝かせて、先生の話に耳をかたむけていた。
ところが中学生になると、世の中はそんな夢物語だけじゃない現実にぶちあたる。
戸惑う。
お父さん、お母さんから、
「学校の先生の言うことをよく聞くんだよ」
と言い聞かされて、
「うん」
と答えて学校へ行く。
その学校で「生きジゴク」が待っている。
夢しか語らない小学校の先生。
ことなかれ主義に徹する中学校の先生。
この乖離はあまりにも残酷だ。
むごすぎる。