✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 午前中にすべての仕事を終えられる同業者がうらやましい……

仕事のコアタイムを午後、できればお昼から夕方までに設定していると、僕のリズム的には合っているのだが、今日のような打ち合わせだの、あるいはプライベートでの用事などで、どうしてもつぶれてしまことが多い。まだまだ疲れやすい体だから、東京などに出てちょっと用事を済ませて帰ってくるだけでもエネルギー切れ、結局その日は仕事ゼロになってしまう。

村上春樹さんのインタビューを読んでいると、氏は夜中の2時3時に起き出して、そのままぐだぐだしないで書き始め、自分で決めた枚数に達すると、それ以上書けると思ってもパッと仕事をやめてしまうのだという。

そして午後は10キロだったか走るのが日常で、夜は映画を見たり音楽を聴いたり自由に過ごすのだとか。

時代小説を書いてらっしゃる佐伯泰英さんも同様で、深夜に起き出して毎日のノルマを淡々とこなし、午後は自由。読書をしたり人と会ったりイヌと散歩をしたり……ただし夜は子どものように夜8時ごろになると眠くなってきて、コテンと寝てしまうそうだ。

こうした「超」朝方の人は多くて、心底うらやましくてならない。

 

世間では、作家などというと破天荒な暮らしぶりで、朝っぱらから酒を飲んだり、気が向かなかったりすると一切仕事はしないし、午後寝たければ寝てしまって、夜中にようやく書き始めて朝を迎えるといったような、無頼な生活を想像する人がいまだに多いようだけど、実際にはそちらの方が数が少ないように思える(山本周五郎先生なんかは、どちらかというとそれに近かったようだし、谷崎潤一郎先生は年に短編ひとつさえ書かなかったりする(-◇ー;)。

そうした無頼の時代も確かにあったようだが、そんな生活ではいい物は書けないと、システマチックな生活リズムを続けている人の数が圧倒的に多くなった。だからいま無頼派と呼べるのは、作家よりむしろ編集者の方が多いだろう。仕事のシステム上やむを得ないんだけれども。

 

ただ酒を断ってから確か今日で506日、朝の5時起きとか4時起きも、さほど辛くなくなり、いまでは逆に早く起きて運動したりジョギングしたりしたくてしかたがなく、もしかすると午前中ですべてを片付けることはできないまでも、9時ぐらいからだったらなんとか書けるんじゃないかと思い始めている。もしそれが実現できれば、所用はすべて夕方にまわす生活は少なくともできるわけで、なんとかチャレンジしてみたいとは思っているんだけれども……。

まあ、父親も編集者で昼夜逆転の生活をしていたから、これは一種遺伝のような気がしないでもない。なにしろ僕は、朝のラジオ体操に行った記憶が五本の指で数えられるほどで、後は眠くて起きられず、皆勤賞をもらったことなど無いことが自慢なのだからして(^◇^;)。

やはり人間には、起きる時間ひとつとっても、生まれながらに持ち合わせたなにかがあるのかも知れないな。