✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■9/3(火) ②漢方治療が始まった。

■3時からの診療時間に合わせて出かけるも、迷う(-◇ー;)。

ほんとに住宅街の奥の奥にあって、だから奥医院というのかなあと(^◇^;)。

3時15分頃、ようやく到着。

あれま、診察待ちの患者さん、おばあちゃんがひとりいるだけ。

 

外観も内観も、レトロと称するのがぴったりの、古い古い病院。

物音ひとつしない。

いいなあ。こういう木造の診療所って。

去年品川で発見した、いかにも大正モダンといった診療所とはまた違って、古いとは言ってもたぶん昭和、しかも戦後の建物だろうが、それでも落ち着いた雰囲気。

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(まあいくらなんでも初めてのところで勝手がわからないし、パシャパシャ撮るのもなんだなと思って、これ一枚しか撮らなかったけど、なんというか、ここに長~い廊下が続いていて、左右にはドアがいっぱい。どこがどこに通じるドアかわからないのも、また好奇心をそそる)

 

受付でしばらく待っていると、中から高年の女性があらわれ、おっとりと、

生活保護ね。はいわかりました。じゃ、ここに問診票があるから書いてね」

と、とっても上品な、昔朝食と言えば納豆と海苔と干物の時代に、ゆったりと入れたポットティーにトースト、スクランブルエッグを食べておられましたね。てな感じの上品な女性(わけわからん)。

カウンターで住所とか既往症とか書いている間に、その受付のとなりにもドアがあって(ぜーんぶ同じ茶色のペンキで統一されているので、なかなか気がつかないのだ)、そそこに診療室という札がかかっている。

ここから入るんだなと、写真に写ったソファに座ろうとしたとたん、

「そこは待合室じゃないので、こちらに来てください」

と今度は僕と同年代からちょっと上の看護婦さん。

とても親切そう。

なにからなにまで、いいなあ……。

 

導かれるまま長い廊下を歩いて行くと、トイレと書かれた看板がかかっていたり、磨りガラスの戸があったり、なんだか古い旅館に泊ったような錯覚を覚える。

途中右側にも診察室の札が。

 

通された待合室は、写真の受付前の待合室の2倍はあろうかという無駄に広いスペース(^◇^;)。

そこには、さっきのおばあちゃんが先に来ていた。

いやあ、衝立の向こうはどうなっているのかわからないけど(布製の衝立だから、のぞけばすぐに全体像が見えるんだけど、やっぱり初めて来たところだからして遠慮心)、

とにかく広い。

ヘタな空手や剣道の町道場より広いんでないかい? と思ってしまう。

おばあちゃんが呼ばれて、進行方向へ真っ直ぐ。

すぐに僕が呼ばれて、真っ直ぐかなと思ったら、こちらへと右方向へと通される。

そこにはまた診察室の札が……。

つまり、いろんなところから診察室に行けるのね。

でも診療所のルールがあって、初診はここから、その他2つのドアはなにかで外に出る用事があったときとかに使うのかも知れない。よくわからん。

 

■診察室に座っていたのは、60代半ば~70歳ぐらいだろうか。

とても温厚そうな先生。

ベッドに仰向けになって、腫れた足の診察。曲げたり伸ばしたり、押したりしながら問診。

さらに肝硬変について問診。

その後、ちょっと緊張しながら「茵蔯五苓散」(インチンゴレイサン)の話を切り出すと、

「漢方でやりますか。いいですよ」

あっさり……。

念のためなのだろう、漢方の辞典を引きながら、肝臓そのものにもいいみたいだねと。ということは、この薬をあまり処方したことはないのかも知れない。

総合内科であり、リハビリ施設を兼ねているから、決して肝臓専門ではないだろう。

はたしてこれを、市役所がどう受け取るかだな……なにしろ同じ病気で同時にふたつの病院にかかってはいけないと、厳しく申し渡されているから。

 

さらに痛みについて「越婢加朮湯」(エッピカジュツトウ)を処方してもらえないかと尋ねると、先生、

「君の場合は、アルコール性の肝硬変だから、アルコール性神経障害の可能性があるね」

と。

うわあ神経痛ってことか。しかし3年間酒を断っても、今ごろ出るなんてことはあり得るのだろうか。

 

が続いている時点ですでに神経障害を起こしていたが、それが痛みなど表面に出ることはなかった。

それが今回のひどい浮腫によって神経が圧迫され(?)痛みを生じるようになったというかと、シロウトの想像。

先生もそれを否定しなかった。

「神経が損傷を受けたということがあるかも知れません」

と。

 

その後膝と足の甲に吸盤をつけて、低周波によるリハビリを15分。

ずいぶんと前、3年近く苦しんだ肩の関節炎で、スポーツジムの敷地内にある格安の施設や、野村消化器内科に行く前に通っていたクリニックでも受けたことはあるが、まったく効かなかったから、バカにしていたのだが……

効いた。

夜の10時ぐらいになってから、痛みの予兆があったから鎮痛剤を飲んだけれども、ぞさまでまったく痛みを感じることなく、ウソのように体を動かすことができた。

変形性関節炎には効かなくても、神経痛には効くのかも??

 

この診療所を紹介してくれた漢方薬局で処方薬をもらう。

半月分で6500円もする「茵蔯五苓散」を、いずれ自分で払わなければならないけれども、とりあえず体調最悪期にある現状では、とても大きい。

大きいどころか、試してみたいけどあきらめようと思っていたのだ。

 

結局、3人の肝臓専門医は漢方薬を処方してくれなかったのに(だからと言って、代わりの治療をするわけでもない)、

 

もう病院めぐりは疲れたと思っていたが、今日がんばって行ってみてよかった。

あとは市役所が、神経痛の治療とリハビリということで、肝臓そのものの治療ではないということを了解してくれればいいんだけど。

 

しかし主治医の野村先生がエネルギーッシュで情熱のかたまりとすれば、今日の奥先生は物静かで、ゆったりと構えている両極端の感じ。

ああ……今日はがんばってみて良かった。