✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■2/15日 鈍色の空。小雪が舞い始めた。

昨日も感じていたことだが、妙に部屋が明るい。

なんだか別の部屋のようだ。

もともとふた部屋が南面しており、そのひと部屋である居間と書斎とは襖でへだたっているだけで、しかもそれを取り払って本棚の後ろに片づけてあるから、どの部屋もとても明るいし、居間と書斎を吹き抜けてゆく海からの風が快適だったのだが、さらにいちだんと明るくなった。

 

まあそれはそうだろう。

50年も前に取付けられたという古いサッシである。職人さんも、

「いやとにかく古くて、なかなかサイズがないんですよ」

と笑っていたから。

50年もの間に、ガラスには目に見えない細かな傷が無数についていたんだろうし、もしかするとガラスそのものが50年前の製品より進歩しているのかも知れない。

 

しかし寒い。

そのサッシを開けっ放しにして、防水工事のための養生(マスキングのことか)をしているから、強力なガスストーブを全開にしてもムダ。

室内で作業の邪魔にならないように原稿を書き続けているのだが、首にはマフラー、上着はダウン、帽子までかぶった出で立ちで、まるで外の公園に机を持ちだして仕事をしている気分。

 

少し小雪が舞ってきた。

娘は試験が始まったところだろうか。

 

別に受かろうが受かるまいが、それは関係ないのだ。世間のお母さま方のような感覚で心配しているのではなく、離婚をして、間違いなく平均寿命より短い自分がこの世を去った後、娘がたとえひとりでも生きて行く力をつけて欲しい。自分のやりたい世界、職業で生きて行って欲しいという思いからの心配なのだ。

 

大学でこれといって勉強したいことがないなら、料理学校だっていいし、日本の伝統産業を学ぶため職人さんのところで内弟子として働いてもいいし、あるいは今後日本も米国並みの健康志向大国になっていくだろうから(女性はともかく、男性はまだまだ見向きもしない人が多い。ランニングやジョギングの人口はそこそこだろうけど、ポールストレッチングだの、関節運動だの、歪みの矯正だのといった最先端の運動については、そんなものは女のやることだと頭からバカにしている人間の方が多いのだ)、きちんと大学で学問をした上でのスポーツインストラクターを目指しても良いし、獣医を目指してもいいし、なんでもいいんだよと言ったのだが、やはりそこはお年頃、キャンパスライフというのを夢見ているらしく、それはそれで仕方がないこととして、だったらなんとか希望の大学に受かって欲しいという、そういう感覚なのである。

 

僕のような失敗を味わわずに、楽しく健康的な人生を歩んでいってくれたらと、そう思う。