✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 11/23(金) 結婚できない若い男女という事実から見えてくるさまざまなこと(3)

別の番組では、女性が相手の男性に望む年収は、NHKのまとめた600万円ではなく500万円だったと思うが、それだけの年収を稼いでいる結婚適齢期の男性は、全男性の数パーセントに過ぎないと放送していた。

数パーセント!!

 

このぐらいの年収がないと生活に不安があるし、楽しいこともできない。子育ても出来ないなど女性側からのさまざまな意見があったけれども、それにしても、「数パーセント」というのは、これは男女双方からして絶望的な数字だろう。

もちろん「望む年収」であるから、性格がとてもよく合うとか、お互い子どもはいらないと思っているとか、男の側が女の側の家に養子として入って家を継いでくれるとか、なんらかの別の理由があればもう少し数字は大きくなるんだろうけれども。

 

いずれにせよ、その数パーセントしかいない男を女同士で奪い合うわけだから、これはもう大変な努力が必要だろうし、努力したって報いられるとは限らないわけだから、目が血走ってもおかしくない。

 

なぜ西原理恵子さんを前回出したかというと、彼女は、

「相手の年収を気にするなんてまっぴらご免」

だと言っていたからだ。

彼女いわく、

「その時点ですでに女の側が男に頼ろうとする甘えが出ている。

まだまだ数少ないとはいえ、昔のように男は外で闘い女は家を守るなんて考え方は通用しなくなってきた。

女の起業家、専門職がどんどん増えてきているけれども、そうした自立した女たちは、男の年収なんか最初から当てにしていない。

なぜならそれはリスクだから」

 

その話自体がもうすでに15年以上前のことになるから、今はさらに事態が進んでいるし、社会情勢は激変している。

日本の電機メーカーが総崩れとなり(元気なのは先を見越していた中小の電機メーカー。つまり、その工場でしか作れないものを作る専門職)、早期退職制度が当たり前のようになってきたけれども、これは電機業界だけの話ではない。

すでに、

「年収500万円~600万円が維持でき、年齢を重ねればさらに年収が上がることが見込まれる生活」

自体が崩壊している、もしくは崩壊寸前であることを意味する。

つまり西原さんのいう男リスクが顕在化しているわけだ。

 

自分を磨き、美しくなり、なんとか狭き門を突破して高収入の男をモノにしようと思っている女性は、実は安定した生活ではなく、知らずしてリスクを選択しようとしているとも言える事態となりつつあるのかも知れない。

そしてこの事態は、世界経済の今後から考えてみても、当分(あるいは半永久的に)反転攻勢が望みにくいだろうと思う。

 

当然のことながら、今後も少子化は加速するだろうし、人口はどんどんと減っていくだろう。

公明党だの日本未来の党だの社民党だの、子育て資金を増額する或いは新設すると言っているが、すでに子どもを持つ家庭は確かに助かるだろうが、子育て資金をばらまいたからといって、すぐに子どもを作ろうということにはなるまい。

なんと言ってもそれ以前に、男女ともに結婚ができないのだから。

やがて人口減が限度に近い所まで落ち込んでいったときに、社会情勢、物の見方・考え方が、ようやく変わってくるだろうと思う。