✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 10/21(日) ②我が職業に365日休み無し(の、はず)。

「365日、休みなんか無い」

「僕には暮れも正月も連休も、関係ない」

「~時起床。とにかく仕事。~時昼食。とにかく仕事。~時夕食。寝るまで仕事」

 

この類の言葉を同業者の多くが口にしているのを聞いたり読んだりしている。

(でもそれをどこか自分でカッコイイと思ってるし、それによって世間を睥睨する気分になっている、自分を鼓舞する結果となっているということも、たとえ無意識でもあると思う)

 

例えば大沢在昌さんは、氏の講座の中で、

「私は週末に休んだり、長い休暇を取ることもありますが、これは珍しいほうでしょう。一年三百六十五日、ほとんど休まず原稿を書くと言う作家は数多くいますし、毎日書かなければ気持ちが悪いという人もいます。車のエンジンと同じで、一旦冷えてしまうとなかなか回転が上がらないんですね。一日一枚でも書いていれば、アイデアも出やすくなるし、すぐに作品世界に入っていける。[毎日書く]のは重要なことなのです」

「ドラマなどに出てくる作家は、〆切間際に徹夜して原稿を書いているように見えますが、トッププロの作家であんな書き方をしている人間は一人もいません。原稿を早く仕上げるには、毎日必ず決まった分量を書くことが大事です。私も今日、ここに来る前に週刊誌の原稿を一〇枚書いてきました。少なくとも一〇枚、多いときは二〇枚書く、そして翌日書いたものを読み直す、文章に手を加える、チェックする。それを毎日繰り返すことでしか、作家の人生は前に進みません」

 

と言っておられるが、ゴチックの部分など、本当に耳が痛い。僕の欠点はまさにここで、いまだにこの分量いうやつが安定しないのだ。これが当面の大きな課題かな。

 

大沢さんの他に僕が知っているのは、時代小説界の大御所佐伯泰英さん、同じく稲葉稔さん、若手の早見俊さん、官能小説界の大御所睦月影郎さんなど大勢いるし、直接書いていなくとも、机に向った瞬間無意識のうちにペンを執っているという推理小説界の重鎮西村京太郎さんや、むかしNHKのアーカイブスで見たことのある判で押したような生活ぶりの井伏鱒二さん、これまたエッセイや他の方の著書から類推される藤沢周平さん(ご当人は「ごく普通の日常」という、まるで勤め人のように、淡々と書いては食事をして寝るという生活が好きだったようだ)など、たぶんそれについてお話をうかがったら、まずほとんどの方が

(なにを当たり前のこと聞いてるの?)

という顔をなされるだろうと思う。

(ただしその一方、数は少ないが、この人毎日どこかふらりと旅に出たり、酒を呑みに行ったり、銀座と思えば京都なんかで目撃されたりなど、無頼派もちょっぴりだけいる。誰とは書かないけど(-◇ー;)。ただし勉強するときなどはまさに猛勉。人知れずして努力するというか、努力している姿を人に見られるなんてまっぴらご免という美学の持ち主なんだろうと思う)。

 

かくいう僕も、ほぼ365日はそんな生活をしている。

ただし朝とか午前中にはまったく書けないので、午後に病院だの用事だのが入ってしまうと、自然とその日が休みになってしまうので、実質的にかなり休んじゃってるけど (-ω-;)。

 

なんてことを書いてたら、なぜだか今日はお昼から仕事が進んで、カラダだけじゃなくてアタマの芯もクリアな感じで原稿が進み始めている。

考えられる原因は、カフェイン以外にただひとつ、昨日やり始めたこと。

それはまた次回。