✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 10/31(水) 我が友人に幸あれ。

アウトレイジ ビヨンド』。

うん。面白かった。

スタイリッシュな東映やくざ映画という感じ。

任侠映画ファンは多いけれど、Vシネマなどをのぞけば大型作品は少なく、さすがはたけし監督、いい分野に目をつけたなという感じ。

でも、それだけ。

 

パンケーキを食べ、アールグレイティーで休息。

いろんな話をする。

彼の子どもを含め、これから日本がもっともっと経済的に落ち込んでいくことは明らかなのに、大学をテーマパークとしてとらえ、そのテーマパークの中でも有名なところの入園許可証を得ようと必死に受験勉強をしている。

なんか、ズレてるよね。世界と。我が娘もふくめて。でも若いうちはそういうことはわからないし考えられないし、社会人になってからようやく、自分の人生ってこのままでいいんだろうかと考え始めるんだよな。俺たちだってそうだったじゃん。

確かに。

 

そこへ行くと同じ受験生でも、理科系は強いよなあ。なんといっても理科系だな、生き残るのは。

むかしはともするとオタクの集団と揶揄されがちだったのが、今や文化系の人間の方が青息吐息、青い顔して就職・転職活動してるもんなあ。

なんて話を思いつくままに。

 

帰り際、僕は120円という安い帽子をひとつ買って解散。

ふと思ったことは、彼は毎日喧嘩続きの夫婦生活をしてきたけど、お互い疲れてきたのか年をとったということなのか、喧嘩の度合いが減ってきたと。

そして子どもたちは独立して家を出て行き、彼ら夫婦はこれからまた二人きりの生活をしていくということ。

僕は喧嘩を途中で放棄して自由を手に入れたけれども、どんなに足腰が弱ったとしても独りで生きていかなくちゃならないという厳然たる事実。

果たしてどっちが幸せだったのか。

結婚しない。あるいは結婚しても子どもは持たないという選択肢を含めた場合、いったいどれが正解なんだろう。

幸せだと感じる度合いが強いんだろう。

あくまで仮定の確立と、単なる可能性の問題として。

人それぞれ個性があって、それが無数の組み合わせとなるわけだから、結論なんて出るわけがないんだけど。

それでもちょっと考えてしまう問題だった。

 

自転車で帰宅して、ベランダの洗濯物を取り込んだら、わずかに歪んだ月が浮かんでた。