✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■8/4(日) ②行っちゃった。

■ランチを食べてから帰るということで、1時間に1本しかないバスに大慌てで乗ってchigasakiラスカ。

食堂街で娘はワタリガニのパスタとグリーンサラダとマンゴーのタルトに烏龍茶。

ボクはコーヒーだけ。

 

友だちに渡すバースディ・カードを買って、本屋さんをちょこっとのぞいて。

もう今日はそれだけでオシマイ。

 

駅からホームのいちばん前で電車を待ち、なんだか珍しく空いているので二人がけの席に並んで座れた。

隣りのtujidouでボクは下りる。

それでさようなら。

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ボクが朝、イタズラでトランクケースに貼っておいたくまモンのシールを見つけてはがし、渡した台紙に貼り付ける娘。

その姿を斜め後ろから見下ろす形で、ああ、大きくなったなあと。この次会う時には、どのぐらい大人っぽくなるんだろうと。

 

たったひと駅。

下りる前に、息子(兄)が出してくれないから代ゼミの後期はムリだろうとか(ちょっと悲しそうな顔をしていた……)、受験がんばれとか、漢字が弱そうだから、夏の間に問題集を一冊仕上げなさいとか、いろんなことをバーッとしゃべって。

下りる時、前触れもなく、わっと涙がこみ上げてきた。

声が震えて、涙声になってしまい、

「じゃあね。がんばってね」

というのが精いっぱい。

娘も気を遣ってくれて、

「楽しかった。また来るから」

と、お互いが見えなくなるまでずうっと手を振ってくれていた。

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何度も何度も繰り返し考えたことだけれども、どうして娘といっしょにはいられないんだろう。

自分が選んだ道とはいえ、いくらしかたないこととはいえ……

ではあのまま、いつキレて何をするかわからない半狂乱の妻の言うことを、ハイ、ハイと聞いてやり過ごしていれば良かったのだろうか。

それに堪えられなかった自分にすべての非があるのだろうか……いつものジレンマがボクを襲う……

f:id:blueseashell:20130804143540j:plain弟も二度の結婚に失敗して独り暮らし。

どうも我が家は、家族縁が薄い家だったんだろう……

だからこそ、子供たち、とりわけ娘には、やりたいことをやりつつ、家族にも恵まれて、楽しい人生を過ごして欲しい。

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子供たちをホームで見送る時の、いつもの感情が、わずかの間にわあっと押し寄せて来る。

ああ……とうとう電車が行ってしまった。

追いかけたくても、追いかけられない。