✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 9/19(水) ②仕事まったく乗らないので雑感。

■ 原発ゼロの方針に撤回要求をした経済3団体。

「経済界は、人の命よりお金が大事です」

と露呈してしまったに等しい。

昭和30年代、ほとんど原発から生まれる電気なんか無かった時代でも、世の中はきちんと動いていたし、ひもじくて食べられなくて飢え死にするなんてことはなかった。

まして現在、当時よりはるかに社会的なインフラは整っているはず。

国民の多くが原発廃止を望んでいるし、そのためには多少の不便もいとわないと言っているのだから、経済界のお偉方がなにを言っているのかと思う。

夏や冬の電力ピーク時にエアコンを止める。

各家庭でこれを何時間かやっただけで、十分危機を乗り越えられるはず。

それで海外に出て行ってしまう、出て行かざるをえない企業は、もしかすると日本には要らないんじゃないか。

「そんなことはない」と言うけれども、人間、無いなら無いでやって来たのが歴史というもの。

「それじゃ日本がお金を稼げなくなって、滅びてしまう」

という反論がなされることが多いけれども、以前にも書いたと思うが、全産業くまなくお金を使うのではなく、ある特定の分野に集中して注ぎ込むことに活路が見い出せると思う。

 

たとえば医療分野。

日本の技術力と頭脳、手先の器用さを考えると、薬品から(悔しいが住友化学も作ってる)、手術用・検査用・その他の医療機器、新薬の開発、すでにアメリカやヨーロッパでは国策として取り入れられている漢方と近代医学との融合による治療方法と、東洋西洋の医学の融合から作られる新薬といった分野(長年その両方に携わってきた日本には一日の長があるはず)、ロボットをつかった手術法、リハビリ用具の開発、日本人の細やかな感性によって作られた義足や義手などの世界への売り込みなど、医療分野といってもその裾野は広い。

 

そのほかにも美容業界や飲食など、日本人が得意な分野はたくさんある。

マッサージなどは、病気やリハビリに対するものから、台湾などアジアから研修にやってくるぐらいの美容面でのマッサージ法、西洋医学と融合し発展した日本独自のツボ押しやお灸、ネイル技術の発展や化粧方法、および化粧品の開発など、ここにも税金を投入する価値のある産業がごろごろ転がっている。

「日本=医療と美容の国」

というイメージを作れれば、世界中の金持ちが日本にやって来て長期滞在をしてお金を落としてくれるだろう。

 

原発がゼロになる→日本の産業が海外に逃げていく→経済が大打撃を受け、国民生活が成り立たなくなる。

 

というのは、ただの脅しだと思う。いまやそれが反・反原発に対する脅しの常套句となりつつある。

その他にも、町工場の正確な技術を活かして、世界中のメーカーからの注文に応じる統一システムを商社に作らせるとか、いまや失業者がアメリカ以上に多くあふれることが確実となっている経済的困窮者(オレだ)を吸収するための農業再生とか(実際、もうこれしかないのである。全労働者を吸収できるような産業は、もう日本にはないというのが現実で、新しい産業の創出によって雇用の安定をはかるという文句はもう聞き飽きた。いつ実現できるかというと、もしかしたら永遠にできないかも知れないのだ。嫌だろうがなんだろうが、農業に従事して汗を流し、その代わり税金面や住居面、食糧面などでかなりの優遇をされるという層を国策として作り出すしか、もはや全国民が生きていく道は残されていない……)、あるいは伝統的産業の後継者を育成するとか、小売業者を優遇するとか、大企業優先の政策さえあらためれば(共産党みたいだな)、さほど生活のレベルを落とすことなく、いや逆に、多少貧乏であろうとも平日家に帰って親子でキャッチボールできる豊かな生活が送れるかも知れないのだ。

 

原発は、欲望に限りをつけない限り、歯止めがかからない。

いまでもくすぶっているが、政権が変われば、原発の新規増設がおこなわれても不思議ではない。

いまや原発は、歯止めを失った人間たちによる欲望を可視化したモノであるような気がしてならない。