✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

独身男性諸君がこの世でいちばん不幸にならないために。   「結婚してはいけない」⑥

令和2年初めての便所掃除をし、お風呂掃除をし、洗面台の陶器部分を綺麗にして、なんとなく充実感。

これで新年を気持ちよく迎えられた。

 

こうしたことは原則毎週月曜日にやることに決めていて、もはや自分の体に染みついてしまっているから、苦にもなんにもならない。

何も考えずにただロボットのように体が動く。

人間ルンバ。

 

特に水回りだけは重要だからしっかりとやる。たとえ疲れ切っていてやる気が出なかったとしても、水回りだけはさぼらない。

床掃除も掃除機をかけるのはやったりやらなかったりだけど、月曜日だけは絶対に欠かさない。

今日はトイレ前から玄関まで、翌日は玄関から台所のキッチン台まで。部屋の掃除機がけはさすがに毎日やるけれども、ひと部屋だけ。ふた部屋はあえてやらない。

もしかしたら掃除が嫌いになる、面倒くさくなるといった負の要素を呼び込むかも知れないことはやらない。逃げる。

で、ドリップコーヒーなんぞ煎れてまったり。

 

水回りっていうのは本当に大事で、汚い風呂にはたとえシャワーだけだって真っ裸で足を踏み入れたくはないし、便器なんか使うたびに汚れが目に入ってくるんだから、そんなの嫌じゃないか。

f:id:blueseashell:20200111123625j:plain

別に床もトイレもどこもかしこもピカピカにする必要なんて無し。

そうじゃないと気が済まない人間もいるが、それはそれ、性格の問題だからお好きにどうぞということ。彼(彼女)はそれが苦にならないんだからかまわない。

「良くもまあ毎日そんなにぴかぴかにできるよな」なんて言わない。むしろ立派で尊敬してしまう。

尊敬してしまうが、洗濯物をその日のうちにたたむのは面倒だからやらない。だって、洗濯して、それらを干して、夕方また取り込むだけで十分じゃないか。

きちんとたたむ喜びは翌日にとっておこう!

(なんて、きっちりたたんだことなんかありません。僕の友人は、お前原宿のブチックのスタッフかよと突っ込みを入れたくなるぐらい綺麗にたたんでる。

が、僕にはできない。

でもそれだけのこと。

 

一人暮らしのコツは、最低限のことだけを、しかもいい加減にやるというところにもあると思う。

 

f:id:blueseashell:20200111124815j:plain

そのほかにも、ゴミ出しとか、食料の買い出しとか、雀への餌やりとか(なんじだそりゃ……)

実は毎晩寝る前に、大麦を片手に軽くばらばらと撒いているのである……。

(そんなことしたら近所迷惑とかにならないのかと思う人もいるだろうが、なぜか中型や大型の鳥はベランダには来ない。カラスだって見たことがない。オナガもそうだ。

なんでだろ。

臆病な雀は集団でやって来るというのに、公園なんかででかい顔をしているハトだとかカラスだとかは警戒しているのか来ないのである。逆な気がするけどなあ……

それに、朝起きると、けっこう大目に撒いた麦(米に比べると同じ値段で数倍の量が買える)が、もう綺麗さっぱり無くなっているのである。

しかも小鳥だからウンコも小さい。

というより、いつでも逃げられるように緊張してるから、さすがにゆっくりとウンコまではできないのかも……それに、同じ理由からだろうが、ほとんど鳴かない。そう~っと、しかしけっこうな数の群れで食べに来るのである。

だからけっこう雀には人気がたかい。のかどうか知らないけど。

 

まあでも、鳥って意外と頭がかいいから、いつも自分たちに向かって石を投げるヤツとか、僕のように餌をくれるヤツとか、ある程度の判別はしているんじゃなかろうか。

 

f:id:blueseashell:20200111125223j:plain

(あっという間にバレンタインデーがやってくる季節に。って、僕は誰からも、娘からさえももらえないんだから関係ないんですが)

 

どんどん話がずれていってる気がするが、決して無理せずに掃除をするだけで心も落ち着くし、トイレも風呂も気持ちよく使えるし、雀もいつものお礼にと心ばかりの品を持ってくるし(来ねえよ)、そこに美味しいコーヒーと大好物の甘い物でもあれば、けっこう至福なのである。

 

ゴミ出してくれた? たまには掃除してよ、風呂掃除は貴方の役割ね、など強制されてたら、同じ掃除をやっても、なんとなく気持ちは晴れない。

やらされた感があるのである。

それに、慣れてしまえばべつに一人で掃除や洗濯、買い出し、料理なんて苦も無くできるようになる。半年もあれば体に染みついてくる。

まあ、長く見ても、一年あれば、一人暮らしの準備は整ってしまう。

 

後はなんでも好きなことができる。

(こっちは勤め人なんだから、そんな自由があるわけないだろう、と反論する人に対してこそ、

「だからこそ残り少ない時間をより大切にするじゃないか」

と言いたい。

会社で働いて、そのために電車で往復し、あれこれ命じられて家事をやらされていれば、確かに残り時間はほとんど無い。でもだかちらこそ時間を大切にする精神が育つ。

平日できなければ、土日のうち1日は妻に言われるがままに献上する代わりに、

「週に1日だけは自由に使わせて欲しい」

という交渉をすればいいし、それを勝ち取る権利は十分にある。

その1日で何か勉強してもいいし、魚釣りに行ってもいいし、半分つき合い、半分楽しみでゴルフに出かけてもいい。

妻に一切文句は言わせない。

なんなら部屋に鍵をかけて大型帆船作りに没頭し、

「日曜日は絶対に部屋に入ってくるな!」

と宣言しようじゃないか。

 

……なあんて、結婚してなかったら毎日が日曜なわけですね。

交渉だのなんだの、最初から苦労する必要はないのである。

貴方が結婚という安逸をむさぼるのか(人生の後半は、それが火焰地獄に変わるが)、それとも一人暮らしという時に寂しく思う気持ちをねじ伏せる代わりにパーフェクトな自分の人生を手にするのか。

 

僕が結婚するなという理由が、ここにもまたひとつ転がっている。