断酒856日目(130306)
断酒856日目。
ん? なんだか色の設定を自分でできるようになってる……
昨夜01時就寝。疲れが出て来たため、早く寝ようと、21時半に歯磨きを始めたものの、
22時前になって娘からメール。
「今友達のうちで、10時にはつくんだけどもう寝てる?」
あのね、もっと早く帰りなさいよ。
まあ7日が卒業式ということだから、みんなと会える機会はめったになくなるだろうけど。
塾の先生からメールが入ったんだよっ!!
なんやかや電話をしたり切ったり電話したりで、0時半。とほほ。
7時起床。ごみ出し。また倒れて9時起床。
疲れが沈殿している感じだが、昨日よりはマシか。
昨日はすぐさま次の作品の出だしを書き始めたが、まったく書けなくて、脳細胞が接着剤で固められたような感触。
今日は最近レパートリーのひとつとなった沢庵混ぜ飯を食べてぼうっとしていたら、出だしの組み立てがふと浮かんだ。
回復。
事件の細かい発端はこれからだが、構造的な問題が早くも解決。
創作熱が冷める前に、次の作品にかかろう、かからなければと長年思ってきたのに、結局気がついてみたら1カ月なにもしていなかったりすることが大半だった。
それだけ脳を使っているのだろうが、それではいつまでたってもぢっと手を見るになってしまう。
今回からそれを改める。できそうだし。
20カ月のブランクは無駄ではなかった。
17年勤めた会社で、尊敬できるかつ大好きだった数少ない大先輩が、
「あのね。僕は病気で、1年間ずっと入院生活を送ったんだよ。ほんとにね。つらかった。つらかったというのは、病気がつらかったんじゃなくて、なにもできない自分。こうしている間にもみんな忙しく働いているであろうに、自分はただじっと病室の天井を見ていなければならない苦痛がね。とても堪えられなかった」
と言った後で、
「でもね。ふり返ってみると、それがよかったんだ。ブランクというのは、もしかすると人間に必要な物なのかも知れない。復帰するときに、潜在能力というのかな、まだ出し切れていなかったなにかを引っ張り出して立ち直るみたいなところがあるんじゃないかなと。毎日ずっと忙しく働いていると、表面的な能力で対処するだけで、自分の中に隠れている才能が、出番がないままに終わってしまう危険性もあるんじゃないかな」
その先輩は、結局胃ガンで長期入院し、僕が会社を辞める数年前に亡くなったのだが(それもまた会社を辞めるに到った理由のひとつでもある)
それがいま、ようやく身に染みて、出て来たような気がする。
あとは体調に気をつけて、毎日なるべく決まった時間に寝起きするのと同様、なるべく決まった時間に机に向かって、書けようが書けまいが、とにかく一行でも文章を記す。
そうしたことが、ようやく実現出来そうな気がする。
小説を書くと言うことは、ストイックであること。
決して巷間言われるような、無頼な仕事ではない。
無頼で書くことのできる人間こそが、計り知ることの出来ない天才なのであろう。
それほどの小説家や文芸家は、さらには芸術家すべてを含めても、希有な存在だろう。
そしてまた、彼らは必ず狂気をはらんでいるのだが、実は自分にも狂気があることも意識はできるのだ。
狂気は実は、昨日も訪れていたのだが、またそれはいずれ。
今日は夕方から上京。
大きな仕事になるかも知れない大切な打ち合わせ。
しかし金にはならないし、実現まで数ヶ月かかるだろう。
しかしそうした布石も打っておかないと、死ぬまで書き下ろし作家で終わってしまう。
編集者から何が食べたいと聞かれたら、寿司がいいな。