✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 誰もが不調になること間違いなしなんだから(3) 肛門括約筋(^_^;)

肩、腰、股間、膝に加え、見過ごしがちだけれども無視しちゃいけないのが、肛門の括約筋と、喉の嚥下力。

 

前者の場合、これは笑いごとではなくて、肩や腰などの痛み同様、必ずや万人にのしかかってくる重要課題。

お尻などがゆるんじゃうから、大人のおむつというやつをせざるを得なくなるし、病院で長期入院している高齢患者で、おむつをしていない人間はほぼ皆無じゃないかと想像する。

 

こういうことを書くと、ブログをやっているようなタイプに人間には少ないだろうが、いわゆる会社というオトコ社会で、役員にはなれないけどその課をまかされている人間あたりに、

「ふん」

と鼻先で笑って皮肉っぽい笑いを浮かべるタイプが見受けられる。

不思議と部長クラスになると、年功序列の会社なら年をとっていることもあって切実な問題となっているのか、課長クラスよりは聞く耳持っているようである(というより、聞く耳を持っているからこそ、部のまとめ役に任命されたんだろうけど)。

まあ、自分に出来ないこと、理解できないこと、やる気が起こらないことはすべて鼻先で笑って処理しようとする課長タイプは放っておくとして(勝手なジャンル分けだが、彼らはいったん病気になると急に青ざめて人格が変わる。見ていて滑稽なほど)、おむつの世話になるのはできる限り遅らせたいというのが自然な気持ちなんじゃないだろうか。

 

大昔、野坂昭如先生から、

「君、痔じゃありませんか」

と唐突に尋ねられたことがある。

いえ、と答えると、

「昔のように寒い風が吹き抜けるようなトイレじゃなくなりましたからね。痔の患者は減ったようですが、それでもあなた、油断したら痔になります。年をとるとなりやすくなります」

はあ……。

「寒いトイレで息むのがいちばんいけません。ももひきを履きなさい」

はあ……はい。

「もし痔になりたくなかったら、それはいぼ痔でも切れ痔でも脱肛でもなんでも同じなんですが、お尻の穴をね、鍛えなくちゃなりません」

鍛える?

「シャワーを浴びるでしょう。そのシャワーのお湯をお尻の穴に当てながら50回ぐらい穴をすぼめたりゆるめたりを繰り返すんです」

はー。

「それで僕は治りましたからね。手術しますかと医者に言われていたのにですよ。痔はね、手術では治りませんから。またいずれ再発します」

というような会話(一方的)があったのだが、当時まだ高校生だった僕にはとんと想像がつかなかった。

 

それが中高年と言われる年になってから、切れ痔を経験し(これはなんどか治ったり再発したりを繰り返した)、脱肛までいかなくてもそれに近い状態になったときに先生の話を思い出し、こういうところは極めて素直な小生は、毎日のように「シャワー肛門運動」を繰り返していたら、これまた自力で治ってしまった。

お酒を飲みすぎると、腸全体が腫れるのは当然だが、それは直腸や肛門ももちろん同じ事。そのせいで再発してしまったことはあるけれども、運動を続けていたら完全におさまってしまった。

 

「そんなに長生きしてどうするんだ」

という声が聞こえてきそうだし、実際に友人や会社の同僚に言われたこともあったけれども、それに対する反論は、いまはっきりと正面から言えるようになった。これもまたいつか。

 

ともかくも、一日でもおむつをする状態を先のことにし(外出先で個室に入っておむつを代えるって大変だと思う。そういうときに限ってトイレが空いてないというマーフィーの法則も当てはまりそうだし)、一日でも生活の質を良い状態で保ちたい。

 

この運動は、必ずしもシャワーでやる必要はなく、電車で揺られているときだっていつでもできる。

昨日紹介した『ひざ痛を自分で治す本』にあったやり方だが、うつ伏せになって脚を伸ばし、腕を組んでその上に額のあたりを載せ、7秒なら7秒括約筋を締めてはゆるめを10回繰り返す。

これで大はもちろん、小も漏れが少なくなることは、まだなったことはないけれども、確実だと思う。

(しかし汚い話だな……)