✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 11/4(日) 生活リズムがどうもうまく行かないな。

いまカレーを煮込んでいるところ。

大昔みたいに、タマネギをチャツネいろになるまで焦げつかないよう炒めて……なんてしちめんどうなことをしないから、カレー作りもラクになったなあと思うけど、いったいあのチャツネってなんだったんだろう。

日本全国の家庭でタマネギを薄くスライスして根気よく炒めていた風景は今ではあまりないんじゃないだろうか。

 

今日は最低ノルマにさえ遠くおよばず。

というより、最低ノルマ自体を高く設定しすぎているのはわかっているんだけど、お金を稼ぐためにはどうしてもこのぐらい書きたい、書かないとマズイというページ数から逆算したもの。

村上春樹さんにしても大沢在昌さんにしても、有名作家の大部分が、

「1日10枚なら10枚と決めて」

などと、「10枚」という数を持ち出してくる。

もちろん400字詰めの原稿用紙で10枚という意味である。

 

僕は1日10ページを最低ノルマと仮に決めているんだけど、文庫の書き下ろしの場合、1ページはおよそ原稿用紙1.5~1.7枚ぐらいに相当する。

つまり15枚から17枚を1日書きたい、書かなくてはならないというわけだ。

遅筆の僕にはかなりハードルの高い数字なのだが、毎月1冊書いている人は、単純計算で月280ページとして280×平均1.6枚≒450枚というところ。

これを30日で割ると1日平均15枚ということになるのだ。

よくかけるなあ……ジャンルによって違うだろうけど。

 

それに加えて、翌月とか翌々月の作品のプロットも考えなくちゃならないし、編集部のオーケーが出た原稿が著者校正として戻って来るから、そのチェックもしなくてはならない。

よほど才能があるか、よほどいい加減に書いているかのどちらかだろう。

 

いい加減に書いているとしか思えない人の本を書店の店頭でパラパラと\めくってみると、もうこれは確信犯としか思えない。

なんの確信犯かと言えば、

「続けて出せばそこそこ売れるから、読者は文句を言いつつ買ってくれる。作家(職業作家)としていつダメになるかわからないから、稼げるうちに稼いでおこう」

という考え方しかないのではないだろうか。

もともと遅筆で書こうと思っても1日15枚なんてキツイのだから、それでも毎月(どころか年に15冊とか!!)書き上げている人間の方が才能があるとも言えるんだろうが。

僕はイヤだな。

生活苦であっても、せめて自分が納得するというか、そこまで行かなくとも、

「少なくとも手を抜いては書いていない」

と胸を張っていたいのだ。

それもいつか(もうそれほど時間は残されていない)崩れて、どのシリーズを読んでも同じようなストーリーしか書いていないような状態になるのかも知れないけど。

 

さて夕食。

ほんとだったら夕食を食べて腹がこなれたらそのまま寝てしまって、深夜起きたいという気持ちは、何十回失敗した今でもどこかで憧れているのが正直なところ。

仕事が進もうが進むまいが、夜になると脳と体の疲れが出て来て、仕事にはならないし、読書するにも目が辛くなっているから……。

また夜中に起きて書き始める生活にチャレンジしてみようかなと、そんな考えが頭をもたげてきている。

きちんと昼寝できればなんとかなりそうな……って、ほんとに安定しないなあ、考え方も、収入も、人生そのものも。