独身男性諸君がこの世でいちばん不幸にならないために。   「結婚してはいけない」②

映画でもドラマでも小説でも、ありとあらゆるジャンルにおいて、人生の先輩(言わば先学ね)たちが口をそろえて

「結婚なんかするな」

と言っているのは、本当に後学の諸君の身を案じてのことなのだ。

 

なぜかと言えば、結婚した途端に、女はがらっと性格が変わる。

僕の友人はこれを

「性格100倍說」

とタイトルづけてしゃべっていた。

どういうことかというと、例えば彼女が怒ったときの態度。

これが結婚をすると100倍キツい怒り方になるという意味だ。

怒る怒らないだけじゃもちろんない。

ありとあらゆることについて性格が100倍に増長してくるから、それまで猫をかぶっていてわからなかったこと、或いは惚れた女の甘える姿に惑わされて見えなかった欠点も、とてもクリアに見えてくる。

恋は盲目と言われるけれども、これまた本当に真実であって、いささかの間違いもない。

 

この女の変身に堪えられるのは、若い男じゃとても無理。

正直、完全に尻に敷かれる(なんかケツにかかわる話が多いな・・・・・・)。

 

娘の小学校最後の運動会。

木陰なのに、根元が盛り上がっているから、競技の見通しの良い席があって、毎年取り合いになっているのだが、

(この、子どもの運動会に殺気だち、朝の6時なら6時、青いシートをいつでも広げられるようにして門の前で押し合いへし合いをしながら時間を過し(何時間待っているのか知らない)、門が開けられるやいなや、目を血走らせながらお目当ての場所をとろうといっせいに駆け出す親たちの姿ほど醜いものはない。

女親が転んで倒れても見て見ぬ振りをしながら人をかき分けて走る男親は、傍して会社で出世できない憂さ晴らしでもしているのだろうか。

(以前住んでいた家の二階から、校庭が丸見えだった)

醜い。

本当に醜い。

自分で自分の醜さに気がつかないのだろうか。

校長の挨拶が8時半に始まるとしたら、その少し前にゆったりと歩きながら、空いているところに夫婦と子ども、親夫婦が座れるぐらいの小さなスペースをとっている上品な家族の方が、たぶんIQも高いだろうし、教養もあるだろうし、会社で平均以上に出世している家の人間が多いんじゃないかと思う。

 

その席に陣取った若い夫婦から毎年同じような声が漏れてくるのは、

「おい。もしかしてもうビールないのかよ」

という男親の声と、

「昼間っからビールなんて、500㎜1本あれば十分なんだよ」

という鬼のような態度の悪い妻の返事。

 

若い独身男性諸君は、こうやって飲みたいビールも飲めないし、そこから類推するに、完全に財布を握られてしまって、1日のお小遣い何百円とか決められているんだろうなと想像していた。

そう。

君もその仲間入りをする資格は十分にあるのだ。

 

僕だったらそんな妻を女として抱く気になれないし、事実、半年ぐらいでセックスレスになってしまった。

オナニーした方がよっぽど気持ちがいいし、気兼ねがない。

いや、仕事で疲れ切って、オナニーどころか5分でも布団で寝ていたいのだが。

 

結婚式はセックスレス化を宣言する祝福と同じだと考えていい。

独身でい続けてもセックスはできるし、女はきちんと化粧をしてかいがいしくビールなど注いでくれるし、こんな気持ち良いことはない。

たとえセックスフレンドではなくとも、女にはそういう結婚までは男にサービスするという本能がそなわっているから、ただの友だちでも、1対1のデートに応じてくれる女性に不快感はないはずだ。

 

君の彼女、性格が100倍増長されると想像して欲しい。

傍して自分はそれに堪えられるだろうかと。