✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■10/19(土) 断酒1082日目 ★江ノ島花火大会、けっこう派手そうだった。

■8時過ぎ起床。

昨夜は深夜に左足の甲に違和感を覚えて目を覚まし、腕を伸ばして触ってみると、ぷっくりと腫れているのがわかった。

左足の外側のくるぶし周辺も腫れている。

これは軽い発作だと思い、「リリカ」を服用。

2時間ほど起きていたが、幸いなことにクスリが効いてくれて、寝直すことができた。

しかし睡眠不足であることには変わりない。

今朝はやや頭痛し。

 

今日はテラスモールまで自転車で行って、肉の専門店で、ブタのひき肉なんと100g50円という特売品を買って帰る予定だった。

肉の専門店だから、新鮮な肉を使っているだろうし、脂身が多すぎることもないだろうと。

がんばってゆで卵とアミノレバンと処方薬を飲み、9時半に出ようと思って机に座っていたら、その特売のチラシ(前回買い物をしたとき、ビニール袋に入っていたもの)に、

「10月18日(金) カナダ産・国産 徳用豚ひき肉100g¥500 30㎏限定」

と書いてあるのをもういちどぼんやりと眺めていた。

眺めているうちに、

(あれ? 今日何日?)

と次第に意識が戻り、今日がすでに19日であることを自覚。

うわ~。

このかなりの寒さと風の中、自転車でテラスモールまで行って、そこで初めて気がつかなくて良かった……と胸を撫でおろす。

いやあ、ほんとに寒いし、ダウンを引っ張り出して着ようかと思っていたぐらいだから、ヘタしたら風邪でも引いてしまったかも知れない。

ボケてるなあ……。

というわけで、今日はOKストアに酒粕と牛乳だけ買いに行き、その後は終日引きこもりの予定。

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■ようやく少し暖かくなってきた。

昨夜は初めて掛布団を引っぱり出して寝たけれども、夏から秋が突然だったように、秋から冬も唐突にやって来るような気がするなあ。

 

■昨日109シネマズからのメールで、上映作品情報を知らせてきたのだが、以前から気になっていた『危険なプロット』の公式ホームぺージも出来上がっていたらしく、初めて予告を観た。

http://youtu.be/iKtr_hJ9JrA

なんだかこれは、DVDになってからでも十分かなという気がしちゃったのだが、それはともかく、セリフの中に、

「読者は王だ。飽きさせてはいかん」

というのがあった。

まさに然り。

そうなのだ。昨日書き直して良かったというのは、100ページを越えるまで必死で筆を執り続けてきたのだけれども、そこに「読者は王である」という視点がすっぽりと抜け落ちていたのだ。

 

初めての小説は失敗作であることが多いというのはよく言われることだが、それらはまさに、「読者のために」という視点が抜けてしまって、あるいは最初からそんなことを考えもしないで、書いた作品であるということなのである。

(初めて応募した初めての小説が最優秀賞を獲るという実力者もいるがごく少数。

また、年齢が若いとか、高校生であるとか、出版社がその後の営業の展開を考えた上での受賞ということも公然の秘密として存在する)

 

その失敗作の作り手の心にあることは、あるいはみんなに注目されたいとか、あるいはオレにはこんなに才能があるんだぞと誇示する気持ちとか、あるいは持てる知識と経験をすべて注ぎ込んでしまえとか、あるいは「文学賞を受賞したい」という欲望のみであるとか、人それぞれ理由はさまざまだろうが、共通しているのは、

「読者は王様」

という視点である。

(ただし、下読みをする若いライター連中に読解力がないとか、人生経験が少ないとか、致命的欠陥を持っているがために、本選で選考委員の目に届かない、それどころかその手前の編集者の手元にすら到達しないという悲劇もある。

この若いライター連中、たぶんある程度実力のある編集者だったら、まったく相手にしないようなレベルの人間であることがほとんどである。

事実、そのような下読みにかかわっているライターで、あるいは文芸評論家として名前を成した人は、僕の知る限り数人しかいない。

これは、応募点数が多いからと、一次選考はまだしも、二次選考まですべて下読みに丸投げしてしまう編集者側にも責任がある。

僕がまだ幼い頃、父が週末ぶ厚い原稿の束を家に持ち帰って、一日中赤ペンでなにやら書き込んで、担当編集者の名前の書いてあるマスに、点数を入れているのを見たことが何度もあるが、昔は編集者がすべての作品に目を通すのが当たり前のことだった。

これは、編集者が忙しくなりすぎたこともあるし、ワープロの普及によって、手書きではまったく書けない人間でも、とりあえず印字してしまうとなんだか面白い小説に見えるような時代がやって来たことにも一因があるだろう。

栗本薫さんなどその代表的な人物であるが、朝から晩までワープロをひたすら叩き続けて、数千ページにも及ぶ作品を作る作家が多く存在した時期がある。

応募原稿もその調子で、とにかくぶ厚いものが多く、悲鳴を上げた編集者が、字数制限を厳しくしたのはこの頃からである。少し枚数オーバーしているようだが、出だしは面白いし、とりあえず読んでみようかという姿勢から、とにかく1枚でもオーバーしていれば自動的に落選にしてしまうケースが増えたのだ)

 

それはともかく、この読者を忘れた視点で物を書く人間は、素人に近い人間が初めて賞に応募するという場合だけではなく、ある程度知識も経験も兼ね備えた文化人にも同じことが言える。

僕がはっきり覚えているのは、朝日新聞の書評で鹿島茂氏(フランス文学者)の小説(これがなんだったかは失念)に対し、丸谷才一先生が、

「すべてのものを詰め込もうとしすぎ」

と評したこと。

 

つまり、小説を書き慣れない初期のステージでは、自分の思い入れが先行してしまって、読者の存在が無意識のうちに遠ざけられてしまっているのである。

 

さすがに僕も、売れはしなかったけれども年数だけは重ねてきて、そうした点についてようやく心に染みるようになった、理解できたと思っていたのだが、今回ばかりは思い入れではなく、書くという行為そのものに必死だったため、結果として読者の存在を遠ざけるような書き方をしていたのかも知れない。

 

けれど幸いだったのは、〆切りが決められているわけではないから、

「ええい、ままよ!」

とばかりに編集者に送信してしまうことなく、心の声を聞くことができたことだろう。

どうもどこからか、

(それでいいのか? 本当にその書き方でいいのか?)

と声が聞こえていたような気がするのだ。

それに気がついて、今回は本当にラッキーだったと思う。

 

つまりは、病人なのである。押しも押されぬ。

それをもっと自覚して、治療と回復に専念して、休むべきだったのだ。読書でもして。

それを、どこかに焦りがあって、とりあえず筆を執っていたということだけなのだろう。

気がついて本当に良かったというか、本当に危なかった。

読者の貴重な時間とお金とを、ムダに費やさせてしまうところだったのだから。

 

■発作が出た。

やはり昨日の夜中の腫れは、兆候だった。

かなりきびしい感じ。「リリカ」を多めに(とはいっても75㎎)飲んではみたものの、発作は治らず。

いつものように膝が痛く、膝下には竹ひごを入れたようにという表現は不正確だな、シリコンのような固い体液がどんどんと注入されて、それが血管や筋肉の間を通り過ぎる際に発作を巻き起こすような痛みだ。

 

今日の午前中は注射を受けるチャンスがあったのだが、朝はほとんど自覚症状がなかった。

やはり「午後になると痛みが増す」という神経痛の症状のひとつなのかも知れない。

加えて天候の悪さ、湿気、冷たさなどが悪さをしているんだろう。

今日はまだガマンできるとして、明日だな。明日の夜の発作がかなりのものになりそう……。

しかし今回は火曜日に注射したから、ガマンするのは明日一日で、2013/10/14日には行こうと思えばいつでも行くことができる。

注射を打った日から4日間は快調で、5日目ぐらいか発作が出始めるから、水曜日に打ってもらうのがいちばん安心かも知れない。

 

■ハウスのミルフィーユ風カツレツ、うーん、ダメだった……永谷園の照り焼き風チキンだったかは美味しかったんだけどな。

 

■しかし、発作が気になって、今日は昨日と一転、家事も料理もなんにもやる気なし。

 

■湯豆腐を作っていたとき(具無し。ただ温めただけ)、まるで砲撃のような音が響いた。

なんだろうと思ったが、その一発だけで音がやんだので、すぐに意識から消えてしまった。

ところが忘れていた頃に、

ドーン!

というもの凄い響き……これは雷だっ!

と思い、慌ててパソコンの電源を切り、ルーターから電話線をはずしたところで、ドトドドーンという連続した音に変わった。

(あれ?)

と一瞬思考停止したが、あ、江ノ島の花火大会だと気がついた。

そう大した雨ではないため、これはやっちまおうぜ!という判断になったのだと思う。

根性あるなー江ノ島ガイズ。

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団地の屋根の向こうに見えるから、全貌はまったくわからないけど、かなり派手みたい。

なんだ、こんなに根性のある実行委員会だと知ってたら、海岸まで見に行ってもよかったな……ダウンでも着て。

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湯豆腐には鬆(ス)が入っちゃったけど、まあ、いい夜だったかも知れないな。

 

■これはダメだ。本格的な発作。

いつものように湿布を貼った膝とかかかと(ひび割れが治っていない部分)を意識しながら、時おりウーンとうめいてDVDを観ている。

痛みが高じると、DVDを一時停止にして足を伸ばしたり、肩や首をひねったり。

少し痛みが引いたら、DVDの続き。

完全な病人。傷病兵。

昨日まではあんなに元気だったのに(発作の予感は時おり訪れたが)、信じられない思い。

主治医の先生は、腫れと痛みは関係ないと言い続けているけど、今現実に、くるぶしや足の甲がぷっくりと膨れ始めているのだ。

 

福岡のペインクリニックのサイトを見てみたら、

慢性に痛んでいて血流が落ち、発痛物質がたくさん出ている場所に、硬膜外ブロックをすると、痛みを取るだけでなく、血管を開き、発痛物質を洗い流し、さらにそこで起こっている炎症も抑えてしまい、元の健康な状態に戻す為、痛みが取れてしまいます。」

とあった。

炎症、つまり腫れである。

まあ、主治医は肝臓と胃や十二指腸などの専門家であるから、神経についてはわからなくてもしかたがないんだろうけど。

 

藤沢駅のペインクリニックからは硬膜外注射をしていないと言われてしまったが、どこか近くにないだろうか。

今の診療所でもいいのだが、“リハビリ科”ではなく、はっきりと“ペインクリニック”と謳っているところがいいような気がするのだが……

 

次の注射で4回目。

そろそろ考えるときに来ているのかも知れないな。

 

さて、パソコンの電源を落とそう。