■10/10(木) 断酒1073日目 ①MRI検査初体験の日。
■昨夜の心配はどこへやら、朝の8時までぐっすり(^◇^;)。
どうやら痛みの発作はそれ以上強くならなかったらしい。
いやあ、ひさしぶりに頭も体もクリア。
全身秋晴れ状態(脳細胞はいつも晴れているような気が……)。
9時半のバスに乗るべく出発。
水も飲めないから、口の中がカラカラ。でも気分はルンルン。
階段を下りるときに、少々痛みとぎくしゃく感は感じたものの、神経痛ではなく、関節炎によるものに違いない。
そうならば、歩いているうちに痛みが少なくなっていくはず。
ちょっと早めに出たんだけど、tujidou北部の大庭隧道というのをくぐったのは今日が初めて。
いきなり周囲の雰囲気が、団地とマンションだらけの、とっても味気ない雰囲気に一変する(テラスモールの完成に合わせて、手前にもマンションが建ち並んだのだが、北部から浸出してきたってイメージ)。
たぶん、この雰囲気だとしたら、僕はtujidouを最終漂流地に選らばなかったと思う。
だって、いわゆるどこを切っても金太郎状態の、まるで特色のない無味乾燥な町だからだ(千葉に住んでいたとき、千葉ニュータウンまで行くと、まったく同じような風景だったことを思い出す)。
それはさておき、11時の予約の30分前に来てくださいという案内の、さらに30分前に到着してしまった。
fujisawa市の保健医療センターというのだが、まあとってもキレイな施設。
けれど施設がキレイな分、そこに勤務しているのは融通の利かない小役人タイプだろうと思いきや、案内係の女の人たち、全員親切。みごとにそろってフレンドリー。
驚いた。
主治医の野村先生の紹介状があったせいか、下にも置かぬおもてなし、はなくって(^◇^;)、名前を呼ばれるまで椅子に座って待っていたのだが、けっこう若い男女(20代後半~30代後半)の患者が多いことに気がつく。
いわゆる大病院のジジババ密度が、かなり低い。
みんな健康に気をつけてるんだろうなあ。
僕のように医者から言われてというケースもあるだろうが、自分の意志で高いMR検査をする人間も多いんじゃないかという気がする。
そういう健康志向は、どんどん広がって来ているから。
(こういう男と結婚する女性は、煙草やめてとか、少しは運動してとか、お酒をもうちょっと控えてとか言わずに済むからその点ラクかも。でも反面、すっごく細かくてうるさい性格の男もいそうだけど。
名前を呼ばれて更衣室に誘導され(って受付から10歩だ)、湿布はダメと言われたので湿布を外し、割烹着じゃないや検査着に着替えて(まるでプールの更衣室のように気楽な感じ)待っていると、今度は画像検査受付にこれを持って行けと書類の入ったバインダーを渡される。
そこの受付の女性ふたりも、ほんとに親切というか、公共施設でこんなところ初めて見たぞ。
問診票を書き、別室で医師の問診を受け(ほとんど無意味(^◇^;)。でも、「野村先生によれば……」と紹介状を読んでいたから、紹介状ってのは、医師の間ではかなり大きな意味を持ってるんだろうなあ……)、こんどは検査室前で看護婦さんにいろいろと注意を受ける。
コンタクトと部分入れ歯もはずしてくださいとかなんとか。
その後彼女お手製の造影剤(^◇^;)を飲まされる。
これがもう、炭酸が効いていて、ファンタかコーラかジンジャエール系の飲料を薄くした感じの、かなり美味しいもの。
朝から水の一滴も飲んでないから、いやあ生き返った。
まずい! もう一杯!
と冗談を言おうかと思ったけどやめておいた。
その後腹部を固定するというので、帯みたいなものでぐるぐる巻きにされる。
その後いよいよ検査。
技師の人に言われるがまま、バンザイをしヽ(^。^)丿、その手に緊急用の電球のようなものを握らされて、
「気持ちが悪いとか、なにかあったら、握りつぶしてください」
と言われる。
握りつぶす……柔らかいプラスチック製なのかな。
ウイーンという音とともに、かなーり狭いトンネルの中へ。そうか。だから問診票に閉所恐怖症ですか? という質問項目があったのか。
でも我が輩はなにを隠そう小学生のころから洞窟好きで、防空壕の探検とか、腹ばいになって内部に入っていったことは数知れず(天井が崩落してたら、確実に死んでいた。大きくなってからそれに気づいて、ちょっと青くなった)、押し入れとかテントの中とか、狭いところ大好き!
あるお寺で、何十畳もある大広間で寝たときにはなかなか寝つけなかったが、押し入れで寝ようと思うとすぐ寝られる(;^ω^)。
後は工事のような音が響くだけ。
「吸って~、吐いて~、息をとめて~」
と流れる女性のアナウンスに従ってバンザイしているうちに、左肩が痺れてきてちょっと困った。
だいぶ前、4年近く苦しんだ(ほんとに痛かったのは2年ぐらい)五十肩以来、肩の関節が硬くなっているのだ。
なんとかガマンしているうちに20分経って終了。けっこう長く感じた。
麻酔注射を打つでもなく、血液検査をするでもなく、ただひたすら寝ているだけなので、気分的にはかなりリラックス気分(だと思っていた)。
検査はこれであっけなくオシマイ。
でも、検査自体が20分ということであって、着替えや、問診票の書き込み、看護婦さんからの指示などで、結局終了したのは12時前。
センターの隣りの公園では、幼稚園の子供たちが遊具で遊んでいた。
気持ちのいい秋の一日。
■帰りは魚を買ってさっさと帰ろうと思ったのだが、さっきまで足取りも軽かったのが、なんとなく「?」の気分。
先にツタヤでDVDを返し、旧作を3本借りていると、その「?」の気分が強くなる。
センターで最後にもらった注意書きには、膨満感、食欲不振、嘔吐など、胃に関係することばかりだったのに、、なんとなく頭を衷心に、
ドーン
とした感じなのだ。
もしかして、「強力な磁場」のせい???
センターに入ってすぐのところにベンチがいくつか並べられて、談話コーナーとか書いてあるのだが、そこでいつものクスリとポットに入れていったアミノレバンで貧しい昼食。
ふだんだったらそれでも終わりにしようと思えばできるのに、今日に限って物足りなくて、お金の関係からサイゼリヤに入って299円なりのドリアとフリードリンク180円を注文。
ところが椅子に座って炭酸ジュースとコーヒーを飲みながら料理を待っていると、ますますドーンとした感じが強くなってきた。
とりわけ頭が重い……
テラスモールに移り、魚屋でいわしの丸干しの箱入りを買い、肉屋さんで奮発して国産鶏のもも肉2枚を買う。
いや、神経痛はゼロに近いし、関節炎もほとんど痛まないし、足取りもきわめて軽いのに、なんだか説明しようのないドーンだけが違和感。
家までのバスに乗って帰宅してみると、階段はややぎくしゃくしたけれども、膝自体はさほど痛まない。
着替えをして、居間で横になって休憩していると、ハッと気がついたのが、
「足の腫れがほとんどなくなっている!」
という事実だった。
象の足ではなく、まるで人間の足になっているのだ(ふつうはそうだ)!
これは、注射して3日目になる今日、だんだんと神経に「もう平和になったから。戦争終わったから。静かに休んでいいよ」
というメッセージのような気がしないでもない。と、徐々に効いてきたと考えるのが妥当だろうが、強力な磁場を与え続けるとそうした炎症も取れるのではないだろうか――などなど……。
そんなこと、あるわけないよなあ……
■昨夜観た『ムーンライズ・キングダム』、良かったなあ。
まるで童話の世界で生きる人々の小さな世界を、忠実に再現した、てな物語。
ストーリー自体は取り立ててしかけがあるわけじゃないのに、不思議にのめり込んで行ってしまった。
映像美に酔いしれてしまって、これなら何回見てもいい感じ。
派手さちっともはないんだけど。
しかしブルース・ウィリス、ほんとおじいちゃんなんだなあ……もうそんな年なんだなあ。
もういちど観よっと。
■しかし病院での診療や検査が数日おきに入って来るから、落ち着かないことこの上なし。
さらに裁判も待っているし……。
早く落ち着いて、ひたすら原稿と散歩の世界に没頭したいものだ。