■10/1(火) 断酒1064日目 ①驚くべし! 神経ブロック注射の威力……
■昨夜も痛み自体はさほどでもなかったのだが、とにかく長かった……
前夜、前々夜と深い眠りがとれた反動か、眠くなるのが遅くなったらしく、したがって坐骨神経痛が出てくるのも遅かった。
11時過ぎからピークが始まって(それ以前からもジワジワと続いていた)、だらだらダラダラと痛みのピークが続き、ようやく眠れたのが4時半頃。
8時半に起きてからも、その痛みが継続している感じで、すぐに「リリカ」を飲んだのだがまだ効かない。これはもう1錠追加しないとダメだろう。
午前中行こうと思っていた主治医のところも、気力なし。午後はどうするか……
とにかく睡眠不足だから、もういちど寝てしまおうか。
昨日は鶏肉とスイートコーンと溶き卵でコッコさんスープをひさしぶりに作ったのだが、大量に作っておいてよかった。
今日は料理する気力はたぶんまったく起こらない。
それにしても台風だのなんだの、洗濯物困ってきたなあ……
■2時まで爆睡。それも「リリカ」を追加服用して。
起きても痛みの程度はまったく変わらず。
でもさほど強くない証拠に、寝た姿勢から起き上がるのに、ピーク時のような苦しみが少ない点。
とはいっても、耐えられないでもない痛みがずううううっと続くのも気が滅入る。
なんとか雨もやんだみたいだし(この時間、晴れマーク出てたはずだろYAHOO!のスポット天気予報! いつの間にか曇りに修正してる)、奥医院までがんばって行こうかな。
電気治療も、試しに腰にやってみたいし。
(起床時や天候が悪い時に痛みが激しくなるという症状は、薏苡仁湯という漢方薬の効果のところに書いてあった)
■とにかく痛みがおさまって欲しい。
書き直しを決めたものの次には、もう2年越しぐらいで待ってくれている別の出版社もあるし、その次には別ジャンルへの挑戦をしなけりゃならないのだが、眠いとか、だるいとか、そんなもの問題じゃないぐらい思考の邪魔をするのは痛みだ。
これは本当に気が散る。
構成を考え、あるいは文章を考えているとき、その思考力の大半が、痛い両膝の足に向けられてしまうのだから。
これから奥先生のところへ、新しい漢方薬の相談と、リハビリに。
いつの間にか天候が回復していた……
■今日の「相棒」の再放送が面白かったのでつい観てしまい、4時過ぎにあわてて奥先生の診療所へ。
先生「ステロイド注射、効いた?」
小生「いえ……ぜんぜん……」
先生「あ、やっぱり。僕も効かないと思ってたんだよね」
小生「はあ……」
先生「あとはもう、麻酔で神経ブロックするしかないね」
(あ! 上里内科で受けようかと思っていたのが先生の口から出ちゃった! これで先生から上里内科に紹介状を書いてもらうなら、生活保護でまかなえるという話はオジャンだ……先生のところでもやってたのか……)
小生「あの、お願いが2つあるんですけど、ひとつは漢方の薏苡仁湯(ヨクイニントウ)を処方していただけないかと」
先生「ああ。あれ、効かないよ」
小生「は?」
先生「麻酔ブロックをこのぐらいとしたら(先生腕を高く上げる)、薏苡仁湯はこんなぐらいだから(腕を下げて机にひっつくぐらい手の平を低くする)。まあ、試しに飲んでみるなら出すよ」
小生「効きませんか……でも一応出してください。あと、温湿布をお願いしたいんですけど」
先生「温湿布?」
小生「はい。僕と似たような症状の人のブログを見ていたら、温湿布でヒリヒリさせることによって、神経の注意をそっちに向けて、痛みを和らげるというんです」
(先生、けっこう真剣に僕の話を書き留める)
先生「なるほどね。いいよ出しとく」
小生「あのー、やっぱり薏苡仁湯効きませんか」
先生「1年ぐらい飲み続けてたら、あるいは効くかもね」
1年もの間、夜寝られないのはガマンできないと脂汗の出て来た我が輩、気がついたら、
小生「麻酔ブロック、危険性はないのでしょうか。その……脊髄とかに打つんですよね」
と言葉に出していた。
先生「いや、脊髄のまわりに硬膜というのがあるんだけど、その外側に打つから危険はほとんどないよ。いわゆる腰部硬膜外神経ブロックというんだけどね。僕も長年打ってるけど、副作用があったとか、ひとりもいないよ。
まあ君が、副作用第一号になるかも知れないけどね。あっはっは」
(あっはっはじゃないの、先生。しかしこれまでなんだか物静かでとつとつとしゃべっていた先生、案外と陽気だったんだ……きっと初めての患者とかに、人見知りする人なのかも)
小生「じゃあ、お願いします」
と思わず注射をお願いしたのであった。
ズボンをお尻半分までめくられ、腰に座布団だのクッションだのを入れられてお尻が高くなるようにして、もう看護婦さんの視線が突き刺さる(-◇ー;)。
痛いのかなあとドキドキ。副作用のことだって、ほんとに大丈夫なのかと心配だし……
ほとんど痛みを感じないまま、注射終了。診察も終了。
その後は膝と腰に電気治療を15分。
チャイムの音楽が鳴って時間を知らせると、さっきの看護婦さんがやって来て、吸盤をはずしながら、
「もうそろそろ注射が効き始めてるんじゃない?」
と。
あまり気にしないで電気治療を受けていたから、まったく意識していなかったのだが、あれ――そう言われればなんか……。
帰りは西友に寄って卵だけ買ってから、いつもの漢方薬局へ。
その間、麻酔注射と膝への電気治療のため、腰と膝のサポーターをはずしたまま自転車に乗っていたのだが、なんだか魔法のように、膝が痛くない……
ただし、腰の奥深くに違和感を感じる。
たぶん歯医者で治療を終えた後、しばらく口がマヒした感じになるけれども、あれの強いヤツが、体の内部で起きているんだろう。
それがちょっと不安だけど……
帰宅してお茶を飲みながらしばし休憩。
うわあ……ぜんぜん痛くないよ。
「リリカ」も飲むのを忘れそうになっちゃったぐらい。
腰が重い感じはまだ続いてるんだけど、それへの不安感以外は、まったくの極楽気分、至福感。
体に痛みが無いって、こんなに素晴らしいことなんだ……
ラム肉をちょこんと焼いて(50gのみ)、コッコさんスープを飲み、トマトを丸かじり、キャロットジュースを飲んで夕食終了。
あとは寝る1時間ぐらい前にアミノレバンを飲むだけ。
いやあ……この極楽気分が長続きしてくれるといいなあ。
健康保険の関係から、1週間に1回しか打てないそうだから、1週間もってくれればいいんだけど、上里内科クリニックのホームページによると、
「残念ながら数時間しか持ちません」
と書いてあるから、今日の寝入りばなまでで、夜中また目が覚めてしまう可能性も……。
いずれにせよ、今日は怖かったけど、期せずして初めての体験をした日となった。
(ただし先生、坐骨神経痛の場合、夜眠くなる痛みが増すという事実を知らなかったし(熱心にメモしてた。でもそういう姿勢は好ましいな。ヤブ医者に限って大きい声で否定するだけだから。
それから、ブロック注射療法は「痛み止めだ」と言っていたけれども、上里内科のホームページにも、「All about」というサイトにおいて、富永喜代さんという麻酔専門医(すごく美人)も書いているように、ブロック注射療法は対症療法ではないという事実を知らなかったことが少し不安。
http://www.doctors-search.com/c-fujisawa/kamisatonaika/index.html
http://allabout.co.jp/gm/gc/325159/
やはり上里内科クリニックにしても富永さんにしても麻酔の専門医だから、総合内科であり、リハビリ科をメインにしている奥先生が知らないことも多いのだろう……これは将来的に、神経痛の様子を見て、漢方を捨ててでも上里内科に移るべきか、あるいは今まで通り漢方を信じて(とりわけ肝臓の漢方を飲みたいのに、出してくれるのはここだけ)考えなくちゃいけない時が来るだろうな。
(ただし、奥先生、注射は手慣れているらしくて、前回も今回もほとんど痛くなかった……)
※対症療法ではないというのは、患者自身の治癒能力を活性化し、より効率よく痛みを和らげる療法であって、なんども打つことによって、血流の改善や炎症を起こした神経の回復をうながし、徐々に痛みを緩和していくのだそう。
実は奥先生は、この「神経の回復をうながす」ことはない。手足を切断するなどの場合には神経を修復しようとする働きが出るけれども、神経痛ではそれはないと断言していた。
だから僕は、成長ホルモンと痛みの時間帯の一致に、やはり神経の修復機能が働いているんじゃないかと憶測していたのだが、それが言下に否定されてしまうこととなり、そうかなーと思っていたのだ。
やはり昨日ご紹介したブログにあるように、「すぐにペインクリニックへ行け」というのは正しいのかも知れない。それがリハビリ科の限界なのかも知れない……。
まあこれは、将来的課題だと思っている。