✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■9/25(水) ②誰も行かない大磯散歩(2)

■さて昨日の大磯。

「杉本」が休みでがっかりした我が輩だったが、坂道を下りきったところにある店の前の横断歩道をわたると、そこがもう鴫立庵。

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この地で西行法師が、

「こころなき 身にもあわれはしられけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」

というあまりにも有名な句を詠んだことことから、それを慕った嵩雪スウセツという人物(小田原のういろう売りで、始祖は中国の湘南出身の陳宗敬で、その八代目の次男)が西行を慕い、鴫立沢のほとりに庵を建てた。

(というけれども、どうも嵩雪は、先祖が栄えた中国の地を偲んで鴫立沢に庵を結んだが、その脇を流れる鴫立沢で、西行がたまたま上の句を詠んだってだけじゃないかという気が……(-◇ー;)。

これがその後鴫立庵と呼ばれるようになったのだというが、その頃、

「嵩雪は西行を慕って庵を結んだのだ」

というこじつけというか混乱が起きたのだと思う(以上私見)。

 

嵩雪はここに、

「著盡湘南清絶地」(様々な読み方が呈示されているが、その中では、「あきらかに湘南は清絶を尽くすの地」と読むのが妥当だろうか。

ただし「あきらか」というのは、「著しい」イチジルシイの“意味”であるから、正しくは「著し湘南は清絶を……」と読むべきかも知れない。ただし現代語訳にした場合、あきらかにと読ませた方が意味が通りやすいので、こちらを挙げているのだろう。

ただ僕は、もっと素直に読んで、「湘南は清絶を著し尽くすの地」でいいのではないかと思う)

 

さてその鴫立庵のとなりに、「はやし亭」という旨いトンカツを出す店があって(^◇^;)、それがお目当てで横断歩道を渡ったわけである。

だって鴫立庵の内部はもう見飽きちゃったんだもん。庭も芭蕉をはじめとして、江戸時代の句碑ばかりが林立して、正直言って綺麗でもなんでもないんだよねー。100円取られるし(;^ω^)。

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ここは何度も足を運んだのだが、今回は何年目だったかなあ。

今日は特別だと思い、奮発してランチのヒレカツ&カニクリームコロッケを注文。1200円也。

写真撮り忘れ。

ここの料理は、トンカツはもちろんのこと、お味噌汁もきちんと作ってくれていて、美味しいんだよなあ。

ランチメニューを注文したのは今回が初めてだったんだけど、ドリンク付なので、アイスティーを注文。

そしたらこれがまあ、ちょっとここ数年飲んだアイスティーの中ではダントツ美味しかった!

きちぃんと紅茶から入れて、アイスに注いでるんだと思う。

これ、ヘタなイタリアンのお店で出てくるアイスティーなんて問題にならんぞ……

とても満足して、台風接近で荒れる海沿い(西湘バイパス)沿いを歩く。

近所の人だろうか。

そんな海を見に来たおじさいが、フェンスに両肘をかけながら、じいっと相模の大海原を眺めていただけで、他の人は皆無。

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散歩道には、無数のトンボが乱舞していた。

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■歴史的はこの辺りは昔、「淘綾」ユルギと呼ばれていたらしいが、それについては下の看板を見てつかぁさい。

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しばらく国道\1号線沿いを歩いて、伊藤博文の別荘「滄浪閣」のあったところまで。

何年か前見たときと同じように、元西武プリンスの結婚式場だったかなにかだった立派な建造物が、無人のまま放置され廃墟となっている。

西武プリンスの凋落ぶりがここにも現れている。

 

 

その角を曲がってまったく人気のない道を歩く。

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まあ、なんやかんや言っても、僕は独りが好きなんだろう。

こうした所を一緒に訪れてもいいと思うのは、気の置けない友人か、娘か、あるいは恋人ぐらいかな。恋人いないけど。

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……と、ここまで書いたところで、例によって痛みのピークが訪れつつある。

「リリカ」を服用していても、この時間帯の痛みにはほとんど無力のような気がする。

今日先生は、2錠とか3錠を服用してもかまわないと言っていたけれども(25㎎といういちばん低い容量の錠剤を飲んでいるから)、いっぺんには服用しないで欲しいとも。

副作用でぼうっとしてしまい、それが丸一日とか続く人もいるそうなので(薬局のベテラン薬剤師談)。

そういうわけで、大磯散歩、また明日に続く。

いつ終わるんだ。