✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■9/23(月) 断酒1056日目 ①これだけ映画監督に腹が立ったのは初めてだ……

■なんだか寒い。風も強いし、もしかしたら木枯らしか(-ω-;)。

 

昨日の痛みはピークだったらしく、今日はさほどでもない。クスリも効くし(昨日は昼間から、いつもの夜の時間帯にかけて、なかなか効かなかった)。

 

起床10時半で、まあまあ元気だが、結局は明け方寝たので睡眠不足。だるい。

 

「たんぱく質」のリストを少しだけ作った。

なんでも『肉を食べる人は長生きする』という本を書いた柴田博医学博士によれば(学説の立て方、データの提出の仕方にいろいろと批判もあるようだが)、1日のトータルとして

肉60~100g、魚60~100g、卵1個、牛乳200ml、豆腐3分の1丁、野菜350g、キノコ15~20g、海藻10~20g

を摂ることを推奨している。

肉と魚は1対1の割合で摂るべきだし、肉もさまざまな種類の肉を摂った方がいいと。

 

柴田博士とはまた別のデータでは、体内のアルブミン値を上げるには、

肉70g、魚80g、牛乳1本、卵1個。

を1日3食におりまぜて摂ればいいらしい。

 

こうしたことを基本に、何を何グラム食べるとたんぱく質を何グラム摂れるか計算しているのだ。

(たいていの栄養のリストには、100gあたりのたんぱく質量が書いてあるので、実際にはあまり役に立たない。

例えば豚もも肉70グラムの場合のたんぱく質量とか、魚80gというのはししゃもで言えば何匹に当たるとか、この表を持ち歩いてさえいれば、買い物の時に迷わずに済むような表を作成しているわけ)

 

卵や自家製ヨーグルトなどをどれぐらい食べればいいものか、肉と魚をメインの基準として、それにプラスしていかに組み合わせていくかを考えれば、おのずと買い物の時に買う量だの種類だのがなんとなくわかってくるだろう。

 

まだ数日かかるだろうな。だるいし……

 

■韓国映画『オールドボーイ』を観終える。

ユーモアのセンスもばっちりだし、アクションシーンは迫力ものだし。

園子温監督は、韓国映画を見習った方がいい。

え? 実話を題材にとってるんだからしかたがないだろうって?

だったら同じく韓国映画殺人の追憶でも勉強したらどうかなあ。

以前にも触れたことがあるけど、これだって韓国初の連続殺人事件を題材にとった作品で、10人もの女性が殺された未解決事件である。

ウィキによれば、

 

【第1の殺人】 71歳の女性。被害者は絞殺され、下半身を裸にされていた。

【第2の殺人】 25歳の女性。被害者は裸で、胸部を刺されており、強姦の痕跡もあった。遺体発見現場で見つかった毛髪等から、犯人の血液型はB型と推測された。

【第3の殺人】 24歳の女性。腐乱した状態で発見される。被害者の下着が顔にかぶせてあるなど、遺体には犯人の以上な行動の痕跡が見られた。

【第4の殺人】 23歳の女性。腐乱した状態で発見される。被害者は第3の事件とほぼ同じ状態で発見されたうえ、被害者の傘で陰部を何度も刺されていた。

【第5の殺人】 18歳の女性。絞殺。犯人のB型の血液と精液が検出される。

【第6の殺人】 30歳の女性。遺体のそばで、犯人のものと思われるスニーカーの足跡が発見される。

【第7の殺人】 19歳の女性。被害者はクリスマスイヴから行方不明となっていた。強姦の上、絞殺。

【第8の殺人】 52歳の女性。バスに乗った犯人と思われる男が、バス運転手などに目撃される。

【第9の殺人】 14歳の女性。学校帰りに殺害される。被害者の陰部には、被害者の所持品であるボールペン、スプーン、フォークが挿入されており、犯人のものと思われる血液型B型の精液、白髪が発見される。

【第10の殺人】 69歳の女性。自宅付近で殺害される。現在のところ、最後の事件。

 

となっている。

園子温の(すでに呼び捨て(-◇ー;)冷たい熱帯魚の題材となった埼玉愛犬家殺人事件同様、凄惨な事件であったが、映画を観た後の印象はまるで違っている。

それは、奉俊昊(ボン・ジュノ)監督が、残虐な殺人シーンをこれでもかと観客に見せつける手法を一切とっていないことにある。

 

園子温は、犯人たちの「異常性」を表現させる手段として、大型熱帯魚店の妻に、主犯である夫に対して殺意を抱いた社元信行という下っ端あつかいの社元信行という男にボールペンで首を突かれ、その後顔から胸からめった刺しにされて息も絶え絶えになるシーンにおいて、

「アハハハハハ!」

と高笑いをさせたり(これがまた不必要に長い)

「人生ってのはな。きびしいもんなんだぞ」

と最後の言葉を娘に言い残した後、首を切って自殺した社元に対して、その娘に

「アハハハハハ!

とこれまた高笑いをさせたり(これでエンドだというお粗末)。

狂ったように笑えばそれが「異常性」とか「狂気」の表現となるのかという薄っぺらな演出に、あきれて物が言えない。

 

もちろん『殺人の追憶』にも、とりわけ前半にもったりした展開があったり、欠点はいろいろとあるのだが、それでも抑えに抑えた殺人(殺人シーンではない)に、言いしれぬ恐怖を感じる。

この恐怖は、内臓だの腸だのを細かく切って焼いたり川に流したり、スプラッターとはこのことかというぐらいに露骨に提示する『冷たい熱帯魚』とは大いに違っている。

 

園子温は、日本や海外の映画界に自分の名前を売るためだけに作品を作っているのではないだろうか。そうとしか思えない。

続けて『恋の罪』も覧ようかと思っていたが、やめた。

「ひどい」「あまりにもひどい」

という観客の声も大きいこともあるが、なんといっても後味が悪すぎる。

スプラッター大好きの高校生が撮るレベルじゃないだろうか。

映画同好会の大学生だってこんなの撮らないだろう……

 

今回トロント映画祭の観客賞を取った『地獄でなぜ悪い』は、予告編で見た限り、かなりのユーモア路線へと転じている。

だからこそ、賞を取れたのだと思う。こうした作品は、笑いがあってこそ、世界に通用するのだと思う。

 

ヒミズ』を観て、園子温監督作品が面白いと思ってDVDレンタルした高校生ぐらいの子たちが、

「ひどい。あまりにもひどい」

と叫ぶのは良くわかる。

ヒミズ』のロードショーの際の監督挨拶で、園子温は、

「今までの僕は、間違っていました。いえ、あえて間違って、この世界で有名になろうとしました」

と謝罪すべきだっただろう。

それほどに乖離があるし、どう考えてもつながらない。

 

「キムタクを追放しろ」

という前に、みずからの襟を正すべきだし、

「芸人(同時にトロント映画祭に出品していた松本仁志を意識していることは明らか)には映画を撮って欲しくない」

という前に、みずからも芸人としてあざとくのし上がって来たんだと告白すべきだし、

大島渚監督や野坂昭如先生の後継者はオレしかいないのかもと思っている」

という発言に対しては、もはや噴飯ものだ。

 

しかし、映画を観てつまらない金返せと思ったことはなんどもあるが、監督その人に対してこれだけ腹が立ったことはいまだかつてないことだ。

たぶん、当分尾を引くと思う(-◇ー;)。