✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■8/17(土) ②昨日元気だった反動が出て来た。

■腫れは本当にゆっくりと引いて来て、右足のくるぶしの骨の形が見えるようになってきた。左はまだまだで、靴下を脱ぐと、まるで折り紙の折り目のように、くっきりと跡がついたまま長時間とれない。

まるでくるぶしからかかと、足首の上部にかけて、全体を低反発クッションでくるんだような膨らみ方。

それにしても長い……

 

しかし腫れがゆっくりとでも引いているということは、肝臓の数値はまた回復しているということでもあるし、昨日の若い先生も、

「2年なんてもんじゃなくて、もっと生きられるでしょう」

と言ってたし、これも実際重篤な病気にかかってみないと読めないということなんだろうけれども、やっぱりひと安心。

 

もうほんとに飽きたけれども「アミノレバン」という栄養剤で、理想的なカロリーと栄養バランスがあるからこそ、肝臓に効いてきたのだろう。

これを独り身の僕が、料理ですべてカバーするというのは至難の業だから、しかたなしに飲んでいるけど。

 

それでも、もうちょい頑張れば、娘の大学卒業までは見届けられるという希望が湧いてきた。

(なんて、これだけ体に気をつかっていると、そんじょそこらのハードな生活をしているビジネスマンなどよりずっと長生きしちゃったりして……なんてひそかに狙い始めているという脳天気さ)

 

しかし相当わがままなことを家でやっている兆候があり、それがメールや電話の言葉の端々に感じられる。

たとえば塾代だけでもこれだけ苦労しているというのに、再来年の成人式に着る着物のレンタル代の話をしたり……ふうん、と黙って聞いていたら、2年後の着物の予約のピークは、今年の春なのだそうで、カタログがバンバン送られてきているのだという。

いくらぐらいかかるの? たった1回着るだけだから、さほどしないでしょ?

と聞いたら、どこかで

(この甘いオヤジ、もしかしたら出してくれるかも)

と思ったのかどうか、

「えっとさ。市の成人式の会場まで歩いて行ける距離の音楽ホールをおさえている業者があって、そこで26万円」

えっ! に、にじゅう……

「月賦も利くしさ(月賦って古い言葉をよく知っているな……)。着付けや髪の毛やるお金も入ってるんだよ。だからオトク」

なにがオトクだこのバカ野郎と怒鳴りたいところをぐっとこらえて、

「洋服で行きなさいよ。そういう子の方が数が多いでしょ」

と言ったのだが、

「友だちのほとんど全員が着物出しさ。そういうわけにはいかないんだよね」

そういうわけには行かないって、行かせろよ。

お前がいまいちばん考えなきゃいけないのは、着物じゃなくて目の前に迫った受験だろうが……

8月いっぱいが各種特典がついているのかも知れないけど、いざとなったら直前にレンタルできるところだってあるはずだ。

大学に入って、高い着物をレンタルするだけのバイトを自分ですればいい。

そこまで声が出かかったのだが、それもごくりと呑み込む。

「でも、お父さんは塾代も払えないわけだし、お母さんだってパートで生活ぎりぎりでしょ。いくら月賦が利くからといっても、誰も出せないでしょ」

と言うと、

「そうなんだよねー」

としばらく考える様子がした後、

「そういうこともあってさ。なかなかパン屋のバイト、やめられないわけよ」

わけよじゃねーよ(メ-_-) 

 

お前はパン屋と着物で、浪人を終えるつもりかっ! と怒鳴りたくなったが、娘の性格からすると、それをやってしまうとしばらく音信不通になるので、やんわりと注意(T-T)。

 

しかし髪の毛を赤く染めたぐらいならいいけど、偏差値を気にすることといい、着物といい、結局は見てくれを良くしたいという意識の延長線上に、名の通った大学に入りたいと言っているということが、次第に明白になってきた。

 

まあ、僕が胃を痛くしてまで援助するのは、もしかすると奨学金でも10万円ぐらい足りなくなるかもという入学金を払う2月末ぐらいまでのこと(元妻の弟さんが立て替えてくれるかもと、バカ娘当人は言っているが、無論それに越したことはない。こっちはガス・ファンヒーターすら買えるかどうかの世界なのだから)。

 

後はよほどのことがない限り突き放すつもり。

少し世間に揉まれないとだめだ。

やはり父親という絶対的に怖い存在が家庭内にいないと、女同士で元妻と争い、ケンカして口も利かず、でも食事は作ってもらって、洗濯もしてもらってという、甘ったれた人間になるのかも知れないと、いささか自分の軽挙妄動を後悔する気にもなる。

 

親になるということは、こういうことだったのかな。

 

■やはり昨日炎天下を歩いて、その後大妙齢菩薩であらせられる2人の女史に占星術の先生とのお茶で休息できたかなと思っていたのだが、やはり甘かった。

先ほどお昼前から、また足が腫れだして、膝が痛くて曲がらなくなってきた。

(ここが単なる膝痛ではないのだが、昨日の若い先生は「肝臓じゃなくて運動障害じゃないの?」と言っていたのだが、そうじゃないんだってば……でもすでに書いたように、腫れと痛みの関係なんてことに研究時間を費やす学者は誰もいないらしくて、3人の肝臓専門家が結局わからない、診断できないということになる)

 

今日は遅いお昼になるが料理研究家の浅倉ユキさんのレシピにある「玉ねぎのローフ」というのを作ってみようと台所に立っているころから、足、とりわけ膝が痛くなってきて、途中でイヴを服用。

これも安い類似薬を買いに行かないとな……今日の夜、涼しくなったら出かけよう。

 

それはさておき、体調は昨日と打って変わって悪いらしく、玉ねぎを刻んでいると、吐き気をもよおす。

出来上がっても、食べられるのかどうか……

現在200℃に余熱した電子レンジに突っ込んで、1時間焼いている最中。

食欲ゼロ。