✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■8/10(土) ②体調不良……

■仕事は進んだものの、体調は不良。

足が腫れて痛い。夕食後に飲んだイヴが効かない。

その他の箇所はだいじょうぶだというのに、この腫れだけで、全身がだるく、関節が痛くなって、歩くのもおっくうとなってしまう。

きちんと睡眠をとっていないせいも大きいのかな……

 

ともあれあるサイトでは、「非代償性肝硬変」になってしまった場合、平均寿命は2年だという。

だから先生は、

「まだ生きられるよ」

という言い方をするのであって、すでになにか起こった場合のことを想定しているのだろう。

しかし2年となると、とても生活保護から脱却するだけのお金はないだろうし、そのお金があるなら、肝硬変でも入れる唯一の新しい保険(メットライフアリコ)に加入した方がよさそうだ。

毎月2万2千円もかかってしまうが、生命保険の場合、500万円が下りるからだ。

僕の借金は足し算するのもイヤになるほどたくさんあるのだが、子供は遺産相続を放棄してしまえば、それらの負の遺産を受け継がなくて済む上に、僕の死によって発生する死亡保険金は、僕の財産ではなく、あくまで死んだ後に子供に産まれる権利として処理されるので、貯金などとは違って、没収されることはない。

(もっと掛け金が安いコースもあるのだが、死んだ時に100万円ぽっちじゃ……ねえ)

 

しかし唯一のメットライフアリコの保険といえども、過去何年間に入院をしたとか、主治医に入院を勧められたことがあったら入れないので、入るとしたら、ラストチャンスの可能性がある。

 

他に医療保険もあるけれども、これは保険の範囲内で市役所が出してくれるので、治る可能性の高い病気だったら医療保険に入る意味があるけれども、僕の場合にはさしたる意味がない。

ふつうのガンと違って、高度先進医療なんてものを受けても、寿命にほとんど代わりはないからだ。

つまり、意味が無いことになる。

 

最後の手段は肝移植だけれども、これは順番待ちをしている間にあの世行きとなる可能性が高いし、子供たちから生体肝移植なんか受けるつもりは毛頭ない。

未来を生きる彼らの臓器を損傷させるなんて行為は、僕にはとてもできない。

肝臓はとても再生力の強い臓器で、1から3カ月で元の大きさに戻るという話だけれども、そんなこと子供にお願いできるもんかい!

 

しかし困ったのは、そうやって生命保険に入ってしまった場合、いざとなったらスイスの“自殺ツアー”に参加して、注射をチュッと打ってもらってあの世行きという夢が、金銭的な面から実現できないことだ。

病院で半昏睡状態になりながら、ぜいぜい息をしつつ、衰弱して死ぬことになるんだろうか。

イタリアとかフランスを生まれて初めてこの目で見て、最後にスイスに行って、娘と濃密な時間を過ごしたいと思っていたんだけど、それもどうなるかわからないな。それこそ夢なのかも知れないな。

 

まあ、今からあまり考えても仕方のないことだけど、心の準備といろいろな選択肢についての知識だけは頭に入れておかないと。

(父親である河野洋平に肝臓を提供した河野太郎議員はぴんぴんしているけど、実は彼が調査した結果、ふたりにひとりがなんらかの障害を負い、8人に1人が重い後遺症が残っているそうだ。

http://cinema.pia.co.jp/interviews/26788/123/ )

 

こうしてふり返ってみると、なんてバカなことをと自分をののしる気持ちと、僕が㉘ライになる前、55歳という若さでこの世を去った母を、無意識に追っていたのか、あるいは

「こっちに来て、ラクになりなさい。もう十分闘ったよ」

と呼ばれていたのか……考えてみると、母と僕は、ほぼ同じような人生の軌跡を得ていたという事実に愕然とすることがある。

 

まあ、また考えよう。

その前に歯を磨こう。