■7/17(水) 断酒989日目 検査当日。朝から絶食。
■昨夜、娘との電話に続くメールでのやりとりですっかり遅くなってしまった。
で、あわてて寝るという段階になってトイレのドアを開けると、
サササッ
と黒い影。
げっ……ここ1年見ていなかったゴキブリ……
すっかり忘れていたが、ゴキブリコンバットの効き目が失せたのかも知れない。
とにかく駆除しなければと物入れのドアを開けてごそごそするが、出て来たのはダニアースと、アリアース。
ああ……ゴキブリ用のはコンバットが効くからと、買ってなかったのだ。けっこう高いし、あんなのよう使い切れんよってにのう(何弁)。
で、仕方なく古新聞を丸めて、トイレのドアをそうっと戻すと、バカめ。まだ、いた。
うらっ! バシッ!
が、古新聞をケチった裏目。何発か当たってもゴキブリは逃げ続ける。屋内の中心部へ向かって。
バシッ! バシッ!
ゴキブリは靴箱方面へ。そこで見失ってしまった。なんだかもう、そこでアリアース(-◇ー;)。
以前のマンションでこいつを室内に侵入したでっかくて凶暴そうな地蜘蛛に噴射したら、全身ケイレンを起こして、本の陰でひっくり返っていた。
怖いよな……毒物の種類で、死に方が違うなんて。
って虫に同情しているヒマはない。
おかげで、またドラッグストアで散財だ (´ノω・。)uuu...
■ああ……『ヤコブへの手紙』、今見終わったんだけど、ちょっと感動して泣きそうになってしまった。
終始静かで、しかし深い人生の底が見えてきて、『木漏れ日の家で』の感動がちょっと薄れたという感じすらする。
出てくる登場人物が、終身刑を言い渡されたが恩赦で刑務所から出た中年女性に、盲目の牧師、そして郵便物を配達しにくる中年男の3人しか出てこない。しかもメインは女性と牧師の2人。
それがこれだけ最後まで飽きずに、深い感動を呼ぶ。
こんな小説を、いつか書きたいものだ。フィールドを与えてくれる出版社がなければ実現不可能なのだけれども。
■体調、というかアンモニアはどんどん抜けている。
腫れもまたわずかに引いた感じ。
かといって治ったわけではなく、昨日はレトルトのお粥とスープ、今日は完全に絶食だから、アンモニアの素となる食べ物のカスが体内にないからだ。
いっそのこと最低限の栄養素を摂取して、残りは下剤で押し流すという水洗便所のような毎日の方が健康??
しかし今回自分で経験して初めてわかったのは、ここ数十年の豊かな食生活というのは、あまりに豊かすぎる。
とりわけ貧乏だった日本人の胃袋がびっくりして悲鳴をあげるぐらい、あれでもか、これでもかと、本場ヨーロッパやアメリカが体に悪いと反省を始めた食生活・食習慣までをもそのまま猿まね。
これじゃあらゆる病気になってもおかしくはないだろうなあと。
朝から肉だの、不必要にまで白いパンだの、とにかく美味しいと感じられるモノ優先で(これも舌がマヒしてしまった可能性があると思う)、野菜はほとんど摂らない、魚は調理が面倒だし生ゴミが臭くなると敬遠。
結局、小麦粉と牛乳と、卵とジュースとコーヒー、甘い物たっぷり、ランチは揚げ物盛りだくさんの弁当という偏った食生活になっているのだから、そりゃ大腸ガンも増えるでしょうよ。
とぶつくさ。
ムーベン、最初の1ℓはなんとか飲んだが、それから辛くなってきて、結局7時から10時までかかってしまった。
DVDの返却に行こうとしたら、玄関のドアノブに、いつものように下で止まっている回覧板が2枚も下がっている。
(ようやく回したか)
とやや憤然としながらまずは郵便局へ。
とって返して、この棟の代表である(輪番制)お宅まで回覧板を運んでいって、それで階段委員としての役割は終わり(2回目の階段委員)。
しかしうちの真下の住人、この前は赤い羽根募金をまったく回さずに、階段当番だった向かいのお年寄りが、弱り切って、
「お宅に回覧板ないかしら」
と尋ねに来たんだけど、来ていない。
「やっぱり……」
膝の悪いお年寄りが気の毒で、
「僕がやりましょうか?」
と申し出たのだが、いや一階下だからわたしが督促に行くからと遠慮され。
しかしいっつも真下の住人は回覧板をまわさないので困る。
毎晩夜7時~8時に帰ってくる、僕よりはるかに若いサラリーマンなのだが、人当たりはいいものの、夜酒を飲むと人が変わるみたいで、その時間帯だったら1階上にまわせば済むはずの所を、なぜかしないので、みんな迷惑してるのでありまーす。
てなことは置いといて、絶食状態で階段の上り下りを2往復&郵便局はきつかばい(だから何弁)。
関節の痛みは、いちばん痛かった膝まで治ってきて、軽やか。
だけど体力がぜんぜんないから、たったそれだけでへたばって、畳の上に崩れおちるようにしてしばし爆睡。
しかしムーベンという腸管洗浄剤、飲めばその分下から出てくる感じなので、
(オレはアサリかハマグリか)
とトイレでしゃがみながら、ぶつぶつ自問自答。
ちょっと頭脳が白濁したような状況になってきたので、また後で。