✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■2/7(木) またひとり……

嗚呼。またガンのニュースが入ってきた。

今年に入ってふたりめ。

いまや3人に2人がガンにかかる時代なんだから、珍しいことではないと思うようにはしていても、やはりショックであることは否めない。

なんだか、自分と他人とを同時に慰める空しい言葉に過ぎないような気がする。

肉体――――細胞の限界ちかくまで生きるようになった人間たちには、当然ついてまわる問題ではあるけれども。

僕だったら抗がん剤治療を受けるだろうか。

それでも無事退院して、何年かの間、労働を再開できるならいい。

けれど、抗がん剤に疲れて、やがてもういかなる薬も効かないと宣告されて、その間ずっと病院で寝たきりになっていたとしたら――はたして最後の春夏秋冬を楽しんで1年を自分の足で歩くのと、どちらが幸せなのか。

はたまた寝たきりでいようが最後までガンに勝てると信じて闘うべきなのか。

僕にはまだわからない。

きっとこの中途半端な性格。飽きっぽくて新しものの好きな自分は、ちょっぴり抗がん剤をやってみて、効かないとか、気持ちが悪くて起きられなくなったら、すぐにやめてしまうのではないだろうか。

お金もないことだし。

モルヒネ飲みながら夢を見ているように死んでいきたいというのが、今のところの僕の望みだ。