✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■2/7(木) 「円安大不況」が日本を襲うって本当か!?(3)

奇しくも昨夜11時ごろのニュースで、すでに原油高にともなう重油高が始まり、トマトのハウス栽培農家が次第に苦しくなっているとか。

また、朝日ドットコムによれば、斗缶(1.8リットル)の灯油の価格が、4年3カ月ぶりに1800円を突破、1803円となったと報じた(1リットルあたり100.2円)。

 

(ハウス栽培に関しては僕は疑義を持っていて、重油をがんがん燃やして野菜の生育を高め、引いては収穫量を増加させることが、地球温暖化等の面から正しいことなのかどうか。寒冷地ではやむを得ずといった面があるだろうが、初物をとりわけ貴重品扱いする日本のこと、競争意識も相まって、本来重油など使う必要もない南国にも広がってゆき、野菜のビタミン不足などの問題も引き起こしているからだ。同じ第一次産業でも、使わなければ産業として成り立たない漁業(漁船は軽油かA重油を使う)とは別問題ではないだろうか。ハウスを囲うビニール資材なども毎年大量の石油製品を使っていて、“油漬け農業”と揶揄されているのが現状だ)

 

輸入品や輸入された原料による国内向け加工品など、円安が続けば、国民の生活はよりいっそう苦しくなるのは目に見えている。

加えて電力会社の身勝手な値上げに加えて、ガス会社もいずれじわじわと値上げをしないとやっていけなくなるだろう。

 

「円高の間に、原油やガスを大量に買いあさって備蓄しておくべきだ」

という声もあったが、それらはなにか都合の悪い勢力でもあるのか、真剣に検討されることもなく時期を逸してしまった。

これは自民党や経産省はもちろん、民主党にも大いに責任があるが、たぶん亀より遅い国家官僚たちが、やれ備蓄のための予算がないだの、今後さらに円高が進んだら大きな痛手となるとか、

「めんどうなこと、責任問題になりそうなことは、政治家がやれと言わない限り殺らない」

という暗黙の了解で着手しなかったのだと思うが……。

f:id:blueseashell:20100916105327j:plain

そして野田政権が命運を賭けた消費税率アップの法案通過。

これは国内の景気がよくなるという前提に立ったものだが、僕は実際には、なんども書いているように、

「日本の借金が、いよいよ限界に達した」

ということの現れだったのだと思う。

そんなことを公言してしまっては、日本の国債は暴落して、リーマンショックどころの騒ぎではなくなるから、言えなかった。

自民党政権となって現在でも言えないのだと思う。

そう考えれば、,民主党が支持率を減らすリスクをおかしてまで、なぜあそこまで消費税増税にこだわり続けたかの説明がつく。

 

安倍政権が直ちに発足させた「日本経済再生本部」のメンバーとなった小松製作所の板根正弘取締役会長が、テレビのインタビューに答えて、いささか顔を紅潮させながら、

「日本が立ち直る最後のチャンスだと思ってがんばる」

旨発言していたが、これは、このままデフレが続けばコマツも日本にいられなくなるという意味合いだけではないのではないかと疑っている。

(意識的にせよ無意識的にせよ)

 

 

エコノミストの一部は、

「1000兆円なんて、絶対に返せる額ではない」

と言っているが、景気が上向いてなんぼの日経もその他経済雑誌も、なかなかそうした声を取り上げない。

わざとなのか、あるいは「まさか」と思っているだけなのか。