✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 12/13(木) 大人でさえ迷うこの日本での生き方。

底抜けに明るい性格だからよかったものの、なるべくだったら現役で合格して、その分楽しいキャンパスライフや、充実した勉強の道を切り開いて欲しかった。これは親のエゴではなく。

少し僕も頭を冷やして考えないといけないけれど、考えたとしたって、受験まで実質あと1カ月。

当人は、

「これから傾向と対策で、苦手な英作文とか少ない学部を選ぶけど、英作文を頑張ってやって……」

など、いろいろ言ってたけど、いまさら英作文を必死にやってもさほど成績は伸びまい。だったらあれほど口を酸っぱくして、

「いい大学の文学部を受ける人間は、英語はなんかみんなできて当たり前だと思ってた方がいいよ。それより、不得手な人間の多い古文や漢文で差がつくよ」

と言っておいたのに、漢文をほとんど勉強していないことが判明して愕然としたんだけれども、あと1カ月あれば、漢文だったら英作文と違ってかなり点数が伸びるんじゃないかと……でももともとの点数の配分が少ないしなあ……と悩んでいる。

どうアドバイスしたらいいものか。

そばにいてやれれば、いろいろ様子がわかったのだが、こればかりは申し訳ないけど、仕方がなかったんだ。ごめん。

 

で、愕然としてしまったのは、実はそのこと自体より、受ける学部のほとんどが経済学部に変わっていたということ(-◇ー;)。

お、おまえ、文学部でフランス語とかフランス文学とかやりたいって言ってなかったっけ???

なにゆえ経済学部? あそこは文系に分類されてるけれども、

「大っ嫌いな数学をやりに大学に行ったようなもん。微分だの積分だのなんとか関数だの……だまされた」

という友人が多かったんだぜ?

しかし「あたし、意外と経済好きなんだよねえ。なかでも国際経済って面白そうじゃん」とノーテンキな答え。

経済学部には漢文がないところが多いから、むりやり自分をその方向で納得させてる??

そんなことを半年ぶりの電話で知ったから、こっちも混乱して、3時間もの長電話になってしまった……

文学部を志していたのに、漢文の勉強ほとんどゼロとは、まさか想像もしていなかった。

 

やはり公立の高校で、しかも勉強ができないところに入ると(現役で早稲田慶應はもちろん、六大学も、マーチと言われるところも合格者がおらず、日東駒専でようやく何人かというところ)、受験校に比べて影響が大きいんだろうな……そこでトップクラスだったから、自分はできるという謝った認識をして、油断にもながっただろうし……)

 

でもお父さんだったら、もし自分の行きたい大学にかすりもしないなんてことになったら、そうした偏差値序列ではなくて、たとえば農学部のあるところで、ワインの酵母の研究をして、将来フランスでワインの買い付けをするようなバイヤーの仕事とか、日本の庭園について勉強して、フランスやイギリスの金持ちや公共団体を顧客に、日本庭園造りを請け負う会社を興すとか、実際に僕の友人がやっていた水産研究所勤めをして、全国を転勤しつつ、ヒラメの養殖だのマグロの養殖だのの研究をしつつ、帰りに刺身用に勝手に魚をもらって帰るなんて、一風変わった仕事につくけどな。

でも、いい加減なことは言えないしな……

 

経済が好きなら、それでもいいけど(旧態依然とした昔の経済学部はイヤだそうだけど)、偏差値に従って大学に入って、つまらない会社に入って、つまらない男とつきあって結婚してなんて、つまらない人生だけは送って欲しくないな。

それにもはや残酷だけれども、それで安穏と生きて行ける時代は、この日本では終わったと考えていい。

多くの人間があこがれたソニーも、あこがれてはいないナショナル(パナソニック)も(^_^;)、意外とファンの多かったシャープもどうなるかわからないし、テレビ局や新聞社を含めたマスコミも、本業だけで食ってるところはもはやほとんどないし、ささやかな一生を送ることすら世界中の人間との競争に勝ち残らないと手に入れられないという……

 

そんなことを考えながら電話を切り、布団に潜ったのが夜中の2時前。

さすがに昨夜は……ぐっすり眠れました(^◇^;)。

でも5時間睡眠だから、今日は絶対に昼寝しないと、仕事にならないな。