✨どしゃ降りだっていいじゃないか。最後に晴れれば✨

小説家・小宅高洋(新ペンネーム)のひとりライフ。

■ 村上春樹の作家生活。

 

村上春樹

(1949~)

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「だいたい朝の四時ごろ起きるんだけど、三時に起きたり二時半におきたりしても、そのまま仕事をしてしまう」

「目覚まし時計なんて使ったことはありません。目が覚めるとその時点で全開状態になっているから、すぐに仕事にとりかかる。

「コーヒーを温めて、何か小さいもの、スコーンを半分とか、クロワッサンとか、そういうものを食べて、コンピュータの前に座って、即仕事に入る。うだうだはなし。うだうだしていると切りがないから、即入っちゃう」

 「まえにポール・セローと話したとき,「おれは朝早く起きて仕事をする」と言うから、「じゃあ僕と同じだ」と言ったら、「同じじゃない。おれは起きてから1時間半ぐらいクロスワードをやっている」(笑)どうしたか聞いたら、「すぐ仕事なんかできないじゃないか」と言うから、「できるよ」と言ったんだけど」

 「習慣はすごく大事です。とにかく即入る。小説を書いているときはまず音楽を聴きませんね。日によって違うけれども、だいだい五、六時間、九時か十時ころまで仕事します」

 「朝ご飯は、七時ころチーズトーストみたいなのを焼いてちょっと食べたりするけど、時間はかけない」

 「だれとも口をきかないで、ひたすら書いています。十枚書くとやめて、だいたいそこで走る」

 「僕のマックの書式だと、二画面半で十枚。書き終わると、九時から十時ぐらいになります。そうしたら、もうやめてしまう。即やめる」

 「(そこから先は)書かない。もう少し書きたいと思っても書かないし、八枚でもうこれ以上かけないなと思っても何とか十枚書く」

 「もっと書きたいと思っても書かない。もっと書きたいという気持ちを明日のためにとっておく。それは僕が長距離ランナーだからでしょうね」

 「(内容で区切るということには)ならない。付け加えると、翌日は前の日に書いた文の書き直しから始めます。前の日に十枚書いた分を頭から直して、それから次に続ける。でもそんなにぐしゃぐしゃには直しませんよ。だいたいそろえるぐらい。関係をつけ加えたり、削ったりして、流れをよくする。本格的な直しは第二稿でやりますから。前日の直しの流れにのって、新しいところに行く」 

「(九時から十時くらいに仕事を終えて、日によってはそこから走る)だいたい走りますね。冬は朝早く走ると寒いから、午後とか夕方に走るときもあるし、夏は昼間走ると暑いから、朝の涼しいうちに走って、また仕事をする。それは季節によるんですよね。でも一日のうちだいたい一時間ぐらい走る。あるいは一時間ぐらい泳ぐというのは、もう日々のスケジュールの中に組み込まれています。だから僕は一日は二十三時間しかないんだと決めて生きています。一時間は運動にあてる」

 

「とにかく自分をペースに乗せてしまうこと。一日十枚書くと決めたら、何があろうと十枚書く。決めたらやる。弱音ははかない。愚痴は言わない。言い訳はしない。なんか体育会系だな(笑)」

「いまは僕がそう言うと「偉いですね」と感心してくれる人がけっこういますけど、昔はそんなこと言ったら真剣にばかにされましたよね。そんなの芸術家じゃないって。芸術家というのは気が向いたら書いて、気が向かなきゃ書かない。そんなタイムレコーダーを押すような書き方ではろくなものはできない。原稿なんて締め切りがきてから書くものだとか、しょっちゅう言われました」

「でも僕はそうは思わなかった。世界中のみんながなんと言おうと、僕が感じていることのほうがきっと正しいと思っていた。だからどう思われようと、自分のペースを一切崩さなかった。早寝早起きして、毎日十キロ走って、一日十枚書き続けた。ばかみたいに。結局それが正しかったんだと、いまでもそう思いますよ。ほんとうに。まわりの言うことなんて聞くもんじゃないです」

「朝起きて小説を書いて走って翻訳して、午後二時ころに終わったら、あとは好きにしています。本を読んだり、音楽を聴いたり、散歩したり、中古レコードを買いにいったり、料理をしたり。

要するに、仕事にせよ、仕事以外のことにせよ、僕は好きなことを好きなようにやっているだけなんです。ストイックとかそういうのでもない。いやろことはほとんどやっていないんだもの。好きなことで多少の努力をするくらい、そんなのたいしたことじゃないです」

 

 ※村上春樹ファンにはもう飽き飽きした内容だろうが(当人もこうした質問がいちばんつまらないと言っている)、こうしたインタビューを読んだことがない方たちへ。

※この三時起き四時起きを実践しようとして(まことに魅力的であります)、その都度つぶれたわけです。僕の場合 (-ω-;)。そしてそのたびに生活のリズムが狂って睡眠障害にまでなっちゃった。どうしてくれるんだ村上春樹(^◇^;)。

※朝の食いものとか食べ方、そして僕の場合は何分の一かだけで運動を心がけている点だけは似てるな……(´・ω・`)

※まあ、人生に正解はないというけれど、毎日の生活パターンにも正解はなく、リズムは人それぞれということでせう。

でもこうして読み返してみると、やっぱり理想的だよなあ。午前中に猛然と仕事して、午後はあっぱらぱーのぱーという。

先輩でこのスタイルをとってる方がいらっしゃるが、この方の場合は寝たくても寝られなくて仕方なくなので、もっと寝たいとぼやいている点が大きく違う(^◇^;)。

※しかし村上春樹氏のパターン、実は何時に起きて、というのが先ではなく、必ず1時間運動するというところからパターンが組み上がっているような気がする。

1時間も運動してりゃ(僕はプールで30分泳ぎ続けると、けっこうゼイゼイと息が荒くなる)、夜ご飯食べてしばらくしたら、もうバタンキューでしょう。そうすると3時4時に「全開で」目が覚めるんじゃないかな。

僕もお金が出来たら、自転車だと夏冬さすがにキツイし冬なんか風邪引くから、バスでchigasakiのロコ・スポーツまで毎日日中出かけていって、プールやったりマシンやったりして、ゆっくりと大風呂に入り、晩ご飯食べてバタンキューという生活を送ってみようと思っている。あと1年かな。

ともかくどんな職業でもそうだろうけど、意外なことに、作家こそ運動が必要なんじゃないかと思っている。